細川元首相 佐川問題で釈明に苦慮

東京都知事選へ立候補予定の細川護煕元首相ですが、佐川問題やオリンピック開催反対発言など、自身の問題についての釈明をはっきりと打ち出せず、公約の取りまとめももたついていると報道されています
これは順序が逆であり、佐川急便から受け取った1億円に関する説明や、「安倍晋三首相が『オリンピックは原発問題があるから辞退する』と言ったら、日本に対する世界の評価が格段に違ったものになっていた」とする東京五輪辞退論への釈明をした上で立候補を表明するのが筋でしょう
立候補ありきで突っ走ってしまい、今になって自身の過去の言動に説明がつけられず立ち往生しているのはあまりにみっともない話です


細川氏は、旧肥後熊本藩主・細川家の18代当主。祖父は近衛文麿元首相という名門の出だ。朝日新聞記者を経て71年7月、参院議員に当選。自民党田中派に所属し2期務めた。83年2月、熊本県知事に当選し、知事を2期務めた後の92年5月、日本新党を結成、同年7月、再び参院議員に当選した。93年7月には衆院議員に初当選し、同8月、非自民の連立政権で第79代首相に就任した。
首相在任中、政治改革関連法を成立させ、ガットのウルグアイ・ラウンド農業交渉を決着させたが、東京佐川急便事件の関連で佐川急便グループからの1億円借金問題などを野党に追及され、94年4月に退陣した。その後、衆院議員として新進党、民主党に所属したが、98年5月、60歳で政界を引退。東北芸術工科大学学園長などを務める一方、陶芸家として活動してきた。
細川氏は1月14日、小泉純一郎元首相の支援をうけ、脱原発をめざして立候補すると表明。陣営は、15日に記者会見で政策を公表する予定だったが、会見を20日以降に延期した。2020年東京五輪や脱原発に関する政策作りに難航し、東京佐川急便からの借り入れ問題を追及された場合の説明の準備に手間取っているためとみられる。
■佐川コネクション
細川氏に資金を提供した佐川急便グループオーナーの佐川清会長は、一代で大手運送会社を築いた立志伝中の人物だった。政界のスポンサーとしても有名で、特に、同郷の田中角栄元首相を信奉していた。
佐川急便グループが、傘下の東京佐川急便の渡邊広康社長ら経営陣を、ゴルフ会社や暴力団関係企業に巨額資金を流出させていた、として特別背任の罪で東京地検特捜部に告訴したのは91年夏。特捜部は92年2月に強制捜査に着手し、渡邊氏らの特別背任罪での起訴総額は約950億円にも上った。
さらに、特捜部は、金丸信・元自民党副総裁への5億円闇献金事件と金子清・新潟県知事に対する1億円ヤミ献金事件を摘発。捜査の過程で、金丸氏が、中曽根後継の首相選びにからみ右翼の攻撃を受けていた竹下登氏のために、渡邉氏経由で稲川会会長に右翼を抑え込んでもらった事実も明らかになった。
この金丸氏のヤミ献金事件の捜査への対応をめぐって自民党竹下派は、小沢一郎氏のグループと反小沢のグループに分裂。翌93年3月、金丸氏が所得税法違反で逮捕、起訴された後、宮沢内閣に対する野党の不信任案に小沢グループが同調、不信任案が可決され、宮沢首相は衆院を解散した。小沢グループは自民党を脱党し、直後の93年7月の総選挙で自民党は過半数を割り込んだ。小沢氏は日本新党代表の細川氏を担ぎ、「非自民」の連立政権を樹立した。
1955年以来続いてきた自民党支配の「55年体制」に終止符を打つきっかけを作ったのは佐川マネーだった。そしてそれで生まれた細川政権もまた、佐川マネーで倒れた形だった。
細川氏は、最初の参院議員時代の80年秋、田中派議員の紹介で佐川清氏と知り合ったとされる。名園として知られる京都市の細川家別邸を迎賓館として使いたいと佐川氏が細川氏側に申し入れ、同年12月から月額180万円で貸すようになった。細川氏はその後、佐川側から政治献金も受けるようになったという。


突然の立候補の背景は要するに、「脱原発を表明して都知事選に立てば、都民はこぞって自分を支持するに違いない」との思い込みだけで行動しているからこうなったのでしょう
細川元首相自身、佐川問題を軽く考え、「過去の話であり(首相辞任で)責任をとった」と思い込んでいたのかもしれません
しかし選挙となれば当然、細川元首相の過去の言動が取り沙汰され、争点にされるわけであり、あらためて釈明する必要が出てきます
それを細川陣営の面々がああでもない、こうでもないと議論し、対応策をまとめられないでいるものと推察されるわけです
細川元首相は何も考えず、ブレーンに丸投げしているのでしょうか?
所詮はお殿様であり、ただのお神輿にすぎないと暴露しているも同然です
小沢一郎はかつて、「神輿は軽くてパーがいい」と発言していましたが、これは細川元首相を指し示しているのでしょう

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