マンデラ元大統領の追悼式でデタラメ手話通訳

南アフリカのマンデラ元大統領の追悼式典で、手話通訳として壇上に立っていた男性が、デタラメな身振りで意味の通じない手話をしていたと批判されている問題を取り上げます
世界中が注目した式典で、手話ができない人物を手話通訳者として起用した南アフリカ政府の杜撰さも批判されていますし、手話通訳者タマサンカ・ジャンティにも学歴詐称や犯罪歴といった疑惑が持ち上がっています
CNNの報道では地元テレビ局のニュースとして、タマサンカ・ジャンティの犯罪歴に言及していますので引用します


マンデラ追悼式の手話通訳者、過去に複数罪で起訴
南アフリカのeNCAテレビは13日、マンデラ元大統領の追悼式典で「でたらめ」な手話通訳を行ったとして批判を浴びている手話通訳者のタマサンカ・ジャンティさんが、過去に殺人、殺人未遂、誘拐などの罪で起訴されたことがあると報じた。
eNCAテレビは、ある警察幹部からジャンティさんが1995年に窃盗で有罪となったことを示す文書を入手したとしているが、ジャンティさんが実際に服役したか否かは定かではないという。
また同文書には、ジャンティさんが1994年から2006年までに強姦、家宅侵入、器物破損、殺人の罪で起訴されたと書かれているが、同文書によると、強姦と殺人については無罪となり、家宅侵入と器物損壊、さらに1996年の窃盗については起訴が取り下げられている。
ジャンティさんは13日のeNCAテレビのインタビューで、過去に複数の罪で起訴されたことについて否定はしなかったが、逆に記者らにジャンティさんの個人情報を入手した経緯を尋ねた上で、まだコメントする用意はないと述べ、会話を打ち切ったという。
(以下、略)


犯罪歴のある人間が手話通訳者として就労するのを否定するつもりはありませんが、いかにも怪しすぎる経歴の持ち主であり、手話が出来ないのに手話通訳者として公の場に立つのは詐欺行為です
別の報道によれば、タマサンカ・ジャンティはイギリスの「テクチュラース大学」で手話を学び資格認定を受けたとの経歴ですが、この大学は実在しないのだとか
となれば、手話通訳者として何の資格も保有していないと考えられます
さらに別のインタビュー記事では、統合失調症にかかっているため式典時は向精神薬を服用しており、意識が朦朧としていたと釈明しています。これも嘘の可能性が大であり、何から何まで嘘だらけの男と思われても仕方ありません
タマサンカ・ジャンティは南アフリカの与党アフリカ民族会議で仕事をしていたとされていますので、政治家との間に何らかのコネがあったのでしょう
それにしても、式典の様子が世界中に重大ニュースとして配信されるのが明らかなのに、その壇上に立って堂々とデタラメな手話通訳をした狙いが何なのか、不思議です。すぐにバレるはずなのに


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