中国の怖くないゾンビアニメ「屍兄」
中国はアニメの中の暴力シーン、残酷シーンを特に問題視しており、これを規制しています。そのため、本来は暴力的でグロテクスであるはずのホラーアニメも、炭酸の抜けたコーラ風になってしまいます
中国で制作されているホラーアニメ「屍兄」を紹介します
尸兄 41
ゾンビ化した男が次々と市民を襲いこれを食らうシーンは直接表現されず、ただ血が流れるだけの動画になっています
ホラーなら残虐でグロテスクな場面を見せるところですが、中国ではそれができません。だからといって、それに代わる表現方法も思いつかないようです
ギャグアニメの要素も盛り込んでいるのですが、これはホラーとギャグのコンビネーションが決まった上で効果を発揮するわけで、ホラーの要素が希薄なだけにダダ滑りしているように映ってしまいます
ホラーアニメの傑作としては「Hellsing」があります。単にグロテスクな表現を山盛りしただけではなく、登場人物にケレン味たっぷりの台詞を口に出させるという演出で際立った存在の作品です
もちろん、中国にはそんな脚本を書ける人物がいないわけであり、何とも物足りない限りです
残虐な描写は別に、「Hellsing」の中でもその台詞回しの見事さを代表する「狂った少佐の演説」シーンを紹介しておきます。血しぶきが飛び散る表現などなくても、狂気と恐怖の奥深さを表現できるのだという見本です
少佐の演説
これが日本のアニメーションの表現力であり、原作マンガの作者である平野耕太の才能です。パクるのが得な中国でも、これは真似できないのでしょう
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