山本太郎議員 園遊会で陛下に手紙を渡す
本日(10月31日)開催された秋の園遊会において、参議院議員山本太郎が天皇陛下に原発労働者の現状を訴える手紙を渡していたと報道されています
山本太郎議員は取材に応じ、「常識的には失礼に当たるかもしれないと思ったが、禁じられているとは聞いていなかった。陛下を政治利用したことにはあたらないが、どうレッテルを貼ってもらっても結構だ」と開き直っています
(引用元の記事が削除されました)
「聞いていなかった」との釈明は誰に向かって言っているのでしょうか?
「聞いていなかった」のではなく、「訊かなかった」が正確な表現です。山本議員は事前に、「園遊会で天皇陛下に手紙を渡したいが、問題はないか?」と参議院事務局に問い合わせるべきで、それを怠ったのですから山本議員本人の失態であり責任です
上記のコメントを読む限り、「園遊会で手紙を手渡す行為は非礼であると事前に教えてくれなかった参議院事務局が悪い」と開き直っているように聞こえます
さらに、「陛下を政治利用したことにはあたらない」と断定している部分も疑問です。「政治利用を図った」からこそ手紙を渡したのであり、自分の行為をごまかそうと意図がありありです
議員としての行動・資質を自ら否定しているも同然であり、即刻辞任すべきでしょう
当然、参議院では山本議員の行動について議論され、責任を問う展開になるのでしょうが、屁理屈を並べて弁解を続け、開き直りまくる姿が目に浮かびます
それを醜態と呼ばずに何と言うのでしょうか(原子力ムラの陰謀、と口走るのでしょうか?)
国会議員による直訴といえば、足尾鉱毒事件の田中正造が有名です
実際には1901年10月に帝国議会議員を辞職した田中正造が、その年の12月に議会から皇居へ戻ろうとする明治天皇の馬車の前に駆け寄り直訴状を届けようとした事件です
田中正造は死を覚悟し、事前に妻へ離縁を言い渡すなど周到に準備をしたうえでの直訴でした。警備に取り押さえられ直訴状を手渡すことはなりませんでしたが、新聞各紙が足尾鉱毒事件の被害を訴える田中正造の直訴状を取り上げたため、その目的は果たしたと言えます
山本太郎は当然、田中正造についても知らず、彼の覚悟や苦悩も理解していないのでしょう
原発労働者を慮って行動し、発言するのであれば、今の時代に他に手段はいくらでもあるわけで、山本議員の所業は単なるタレント議員の思いつきであり、軽々しいことこの上ないと言えます
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