中国 「寺院壁画を修復したら漫画になったでござる」の巻

中国・遼寧省朝陽市にある、270年前に建立された仏教寺院の壁画が修復され公開されたのですが、現物とは異なる「漫画のように表現」に批判が起きていると報道されています

(引用元の記事が削除されました)

どのような修復計画が策定され、進められたのかは不明ですが、「一部は描かれているテーマも全く異なる」のでは修復ではなく破壊であり、捏造でしょう
日本なら壁画をデジタルカメラで撮影し、失われた色彩をコンピューターグラフィックで補正したうえで傷む前の元の壁画を再現し、その再現されたデータにもとづいて美術の専門家が壁面に新たに壁画を描くはずです
中国では剥離しかけた古い壁画に価値を認めず、「新たに描き直した方がよい」と判断したのでしょうか?
確かにけばけばしい色使いが、中国アニメを連想させます
中国では文化大革命と称し、古い文化財を徹底して破壊する政治運動を展開した経緯もあり、日本のように原型を保った形で保存しようとする方針が欠けているのかもしれません
「宗教はアヘンと同じだ」と侮蔑する社会主義思想に凝り固まっているため、仏画に対する畏敬の念もないのでしょう
どうせ漫画にするなら井上雄彦くらいの絵を描いてもらいたいものです



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