三鷹女子高生殺害を考える4 凶行前の行動
東京都三鷹市で高校生の鈴木沙彩さん(18)が元交際相手である池永チャールストーマス容疑者(21)に殺害された事件について、4度めの言及です
報道によって池永容疑者の犯行までの行動が明らかになっています
「明日から4~5年、米国に行く。最後にもう一度、鈴木さんと話がしたいので会いに行く」と知人に語っていたようですが、アメリカ行きのための具体的な準備を整えていたかは不明です
「4~5年」もアメリカで生活するなら、留学の手続きが必要でしょう(アメリカで就職しようとした可能性も皆無ではありませんが、就職活動を事前にしていたとの情報はありません)
被害者である鈴木さんには関西の大学生だと嘘をついていた池永容疑者ですから、「アメリカへ行く」との話も見栄から出た嘘だと考えられます
以上のように、池永容疑者の言い分には嘘が混じっており、額面通りに信用すべきではありません
(引用元の記事が削除されました)
池永容疑者の行動と心情を推察すると、「鈴木さんに会いに東京へ行けば心変わりしてくれるかもしれない」という一方的な期待感が存在したように映ります
復縁を迫って実現すればよし、そうでなければ殺してやろうと思いつつ、殺害に踏み切るかどうか揺れていたのでしょう
もちろん裁判では殺意の有無が重要視されますので、弁護人の指図で「殺す気はなかった」と供述を翻す可能性も考えられます
そして上記のように池永容疑者が見栄をはって嘘を口にする人間であれば、自分がいかに鈴木さんを愛し、大切にしていたかを連綿と訴え、自分を悲劇の主人公にしてしまう展開も予想されます(ストーカー犯罪に走る人間の特徴として、事実関係をすべて自分に都合よく置き換え、決めつけてしまう傾向が強く、物事を客観的に判断しようとはしません)
裁判も始まっていない段階で量刑をとやかく言うのは尚早ですが、被害者が1人の場合は裁判所が死刑を避ける傾向があります。計画性のない犯行(事前に家に侵入し待ちぶせしていても偶発的な犯行だと判断する裁判官がいます)で、明確な殺意がなかったとすれば懲役18年くらいの判決が言い渡されるのかもしれません
現在21歳の池永容疑者は、仮釈放の対象となれば16年位の服役で済み、40歳前には刑務所から出てくるわけです
事件の残虐性、池永容疑者の自分勝手な思い込みを考えると釈然としない量刑ですが
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