稚拙な反日政策を自省する韓国メディア

当ブログを始めたのは2009年ですが、それ以前から興味・関心のある報道はスクラップして保存するのを趣味にしていました
今回は2008年10月の韓国メディアによる、反日政策を自省するという大変珍しい記事を紹介します
2008年、ノーベル物理学賞を南部陽一郎米シカゴ大名誉教授、小林誠高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授、益川敏英京都産業大学教授が受賞し、さらにノーベル化学賞を米ウッズホール海洋生物学研究所・元上席研究員の下村脩博士が受賞する快挙がありました
この記事はノーベル賞受賞が相次ぐ日本を眺めつつ、韓国の立ち位置を自省する目的で書かれたものです


今年のノーベル物理学賞を日本人2人と日系アメリカ人1人が共同受賞し、ノーベル化学賞も共同受賞者3人のうち1人が日本人だと発表されました。日本全土がお祭りの雰囲気だと言います。日本は1949年に第一号ノーベル賞を物理学で輩出して以降、受賞者は合計16人になり、中でも物理学受賞者7人を含む13人が科学分野でノーベル賞を受けたと言います。
日本がこのようにノーベル賞で善戦する背景には、圧倒的な「研究開発投資」が挙げられています。
日本は1992年以降、研究開発コストの割合で世界第一位を逃したことがないと言います。基礎科学でも食べていける条件がきちんと満たされているため、優秀な頭脳たちが海外へ流出してしまうこともないようです。
我が国は金大中(キム・デジュン)元大統領がノーベル平和賞を受賞したのが唯一です。それさえロビー活動疑惑などが絶えずあり、気まずい面も多いです。実質的に北朝鮮同胞の劣悪な境遇がむしろ悪くなって延命されているという点を見ると、金大中が果たして何の「平和」に寄与したというのかと、呆れている人も多いです。
もう何度も詩人の高銀さんがノーベル文学賞受賞対象者として話題になっていますが、相変らずその可能性は不透明な状況です。
実は、ノーベル賞の権威を疑わしくする代表的分野が平和賞と文学賞です。経済賞もしばしば取り沙汰されます。多分に政治的・地域的偏見の作用する場合が多いからです。そのためノーベル賞が真に権威があるのは科学分野だと考えるのが妥当だと言えましょう。
ノーベル賞に関して日本が羨ましいのも、彼らが輩出した受賞者16人のうち科学分野の受賞者が13人にのぼるという点です。韓半島を強占して掠奪した「前科者」が歴史的審判を受けるどころか、あのようにうまく行っているのを見れば、私たちの立場では一層腹が立ち、憤りが爆発します。
しかし、21世紀に入っても国家的課題として「親日清算」なんぞを持ち出す方式では、いつまでも彼らの後塵を拝し続けることになるでしょう。「親日残滓を清算して民族の精気を正しく立てれば、日本を乗り越えることができる」という話はもっともらしく聞こえますが、事実は永遠に日本の後塵を拝して暮らすことにしかなりえません。
日本の植民地統治期に対する客観的分析と科学的アプローチを試みただけで「親日派教授」の烙印を押されるこの浅薄な風土では、克日の希望を捜すのは困難です。
朝鮮の植民地化の尖兵となった日本人たちは、いわゆる「知韓派」でした。それなら21世紀大韓民国の対日処理方式は、「親日清算」的観点ではなく、日本を徹底的に研究して彼らの長短所を明確に把握することから出発しなければならないでしょう。
筆者は、今回のノーベル物理学賞・化学賞受賞者発表を見て、嫉妬と羨望を感じるほかありません。同時に「親日清算」「過去史」に数千億ウォンの予算を割いた過去の政権と、これを踏襲する現政権の無知ぶりに怒りを覚えます。そんなお金があるなら、日本のように研究開発に一銭でも多く割り当てることで、今すぐに日本を追い抜くことはできなくても最低限あまり遅れない、そういう大韓民国になることを期待して切望する今日です。 【編集長】
ソース:フリーゾーンニュース(韓国語)(2008-10-09 10:36)


「日本は基礎研究に金を出しており、頭脳流出を防いでいる」との指摘は事実誤認ですが、いつもの「戦犯国である日本がノーベル賞を相次いで獲得しているなど許せないニダ」という記事ではありません
「親日清算」や「過去史の見直し」に国費を注ぎ込む愚かさを指摘しています
盧武鉉大統領と国民は、「過去の歴史を清算しないと前へ進むことはできない」と決めつけ、愚かしい国家事業に国費を投入してきました
日韓併合に協力したり、日本による統治時代に利益を手にした人たちの子孫をリストアップして財産を没収したり、独立後の韓国で左翼活動家として投獄された人たちの名誉回復を図る活動がそれです
さらには「日本海」の呼称に反対したり、従軍慰安婦問題で日本を批判する活動も含まれます
上記の記事ではそんな事業に国費を注ぎ込んでいるからノーベル賞が獲れないのだという、まっとうな意見が開陳されています
しかし、残念ながらこの主張が韓国では通用しません
いまは全米各都市に「従軍慰安婦の銅像を建てる」という、バカバカしい事業に韓国政府は取り組んでいます(推進しているのは民間団体ですが、背後に韓国政府がいるのは明らかです)
日本が科学技術立国を目指している間、韓国政府は日本批判のための愚かしい事業に熱中しているわけで、これでは彼らの口癖である「10年以内に日本に追いつき、追い越す」など夢物語でしょう

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