「金の埋蔵量世界一は日本」と書く中国メディア

「日本が衰退に向かっている」とか、「アベノミクスは失敗だ」とか、中国メディアは嬉々として書いています
そこにあるのは現状の分析などではなく、中国人の願望であり、日本への根強いコンプレックスだと言えます
そんな中で、「金の埋蔵量世界一は日本である」と書き、日本はまだまだ衰えてはいないとの見解を述べる記事がありましたので紹介します
記事を書いたのは日本に長年滞在している中国人ジャーナリストです

金の埋蔵量世界一は日本...エネルギーと技術と文化、蘇る“隣国”は侮れない―中国語メディア

日本通を自負している記者の手による記事ですが、中身は既出の報道の寄せ集めで、インターネットなどで拾い集めた記事を切り貼りしたものにすぎません
取材活動をした上で書いた記事とはいえない代物です
メタンハイドレードに関する記述でも、「日本はこのほど、周辺海域で大量のメタンハイドレートを発見した。これらのメタンハイドレートに含まれる天然ガスの量は日本の100年以上の需要を満たすことができるとされる。メタンハイドレートは、太陽エネルギー、風力エネルギー、地熱に比べて、蓄積されるエネルギーは大きいといわれる。日本のメタンハイドレートの埋蔵量は原油、石炭、天然ガスの総埋蔵量の2倍強に相当するとされる。メタンハイドレートは主に地震が多発する海域に埋蔵されており、日本の周辺海域にはより多くのメタンハイドレートが埋蔵している可能性がある」と書いています
メタンハイドレードが日本列島周辺に存在している事実は10年以上も前から報道されており、つい最近の発見ではありません
メタンハイドレードは石油や天然ガスなどの役割を一部代替することは可能ですが、石油火力発電や原子力発電が将来メタンハイドレードによる発電で代替されると決め付けるのは無理があります
この辺りの事情をまったく取材もせず、既出の記事のコピペで済ませるやり方は報道の名に値するものとは思えません
金のリサイクルによる回収についても同様です。廃棄された電子機器から金を回収している事業者に取材もせず、既出の記事で埋め合わせているだけです
せっかく日本に滞在しているのですから、日本の企業を回って取材した上で記事を書くべきでしょう。なぜそうしないのか、疑問です
もちろんこの人物だけでなく、大勢のジャーナリストが中国から日本に来ているはずなのに、日本を伝える中国メディアの質の低さには呆れるほどひどいものです
情報の質で大きく劣っている中国は結局のところ、低い民度、低質な文化の国に留まるしかないのであり、[下品な大国]というみじめな地位を築くだけなのでしょう

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