「娘の成功が藤圭子の悲劇を生んだ」と書く芸能記者

藤圭子の投身自殺に関して書かれたメンズサイゾーの記事を読んで大変不愉快な気分になりましたので、取り上げます

藤圭子さん自殺の裏側…宇多田ヒカルのブレイクが生んだ親子の悲劇

事実関係を無視した、結論ありきの記事です
「デビュー前、藤さんは宇多田を本格派の歌手にしようと熱心に動き回り、ステージママのようになっていた。照實氏はそれほど乗り気ではありませんでした。ところが、日本でメジャーデビューが決まる前後から宇多田の売り出しは照實氏が中心になり、ブレイク後は藤さんが『外される』ようになった。利益分配も当初は夫婦で分け合っていたのに、段々と藤さんは蚊帳の外にされ周囲に不満を漏らしていたそうです。照實氏にしてみれば、精神的に不安定な藤さんを娘の売り出しに関わらせると問題が起きかねないと危惧した面もあったのでしょうが…。病気の影響もあって藤さんは“被害妄想”を募らせ、照實氏や宇多田に対する攻撃が過激化していった」(芸能関係者)とあるのですが、これは事実関係を無視したストーリーでしょう
藤圭子については統合失調症だったのだろうと、個人的な憶測を書きました
発病の時期は不明ですが、宇多田父と再婚する前にすでに発病していたものと考えられます
つまり娘である宇多田ヒカルのブレイクによって藤圭子が被害妄想を募らせたという記述は時系列を無視したものであり、つじつまが合いません
再婚前から藤圭子が統合失調症を発症しており、被害妄想に苛まれていたと解釈する方が自然です。そして治療を拒絶していた以上、病気の進行は止めようもなく、宇多田ヒカルのブレイクがきっかけなどという決め付けは大間違いです
病気の進行とともにその被害妄想は膨らみ、夫や娘に暴言を吐いたり暴力を振るう場面もあったものと推測されます
しかし、娘である宇多田ヒカルは母親から受けた暴力に関しては口を閉ざしており、語ろうとはしません
母親の名誉を守るため、絶対に口に出さないと決意しているのかもしれません
そんな娘の心情を推し量ろうともせず、見てきたかのように「宇多田ヒカルのブレイクが藤圭子の悲劇を生んだ」と書く行為のなんとおぞましいことか
同時にこの芸能記事を書いた記者は、藤圭子が娘に注いだ愛情と、被害妄想からくる憎悪、そして娘に憎悪をぶつけてしまったの母親としての苦しい胸の内を慮るセンスも感じられません
統合失調症の患者といえども年がら年中妄想に支配されているわけではなく、我に返る瞬間もあるのです
この記事を書いた人間は精神病患者を身内に抱える家族の苦悩などまったく分かっておらず、ただ「金のなる木になった娘が悲劇を生んだ」とお約束の展開を当てはめようとしているだけです
ワイドショーとしてはこのストーリーで百点満点なのかもしれませんが、自分はひたすら不愉快に思うだけです
自分は精神科医ではありませんが、統合失調症の患者とその家族に接してきた経験がありますので、敢えて書かせてもいらいました

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