ハフィントンポスト日本版 早くもコケる
「ハフィントンポスト」の名前を耳にしても、何をしている会社なのか、メディアなのかご存じない方も多いと思います。それくらい日本では無名の存在です
「ハフィントンポスト」は、アメリカ最大級のソーシャルニュースメディア(つまりインターネット上のメディア)であり、アメリカンオンラインの子会社です
まあ、アメリカンオンライン自体、日本でのインターネット・サービス・プロバイダー事業に失敗して撤退していますので、名前を知られていないのですが
今年の5月、朝日新聞と「ハフィントンポスト日本版」を立ち上げました
あの朝日新聞が本気でソーシャルニュースメディアの運営の乗り出す、と一部では注目されたのですが、現状ではページビューも増えず大苦戦していると報道されています
日本版ハフポスト PV上がらず朝日から“出資は失敗”の声
朝日新聞がこの「ハフィントンポスト日本版」にどれだけお金を出したのかは知りませんが、思惑が外れてさぞ苦い顔をしているのは間違いないのでしょう
ミクシィのようなSNSが日本で普及しているとはいえ、ソーシャルニュースメディアなるものがどれだけ支持されるかは未知数であり、果敢な投資が裏目に出たと言うべきなのかもしれません
ただ、創刊にあたっての「ハフィントンポスト日本版」編集長のあいさつを読めば、その方向性が定まらず手探り状態なのは明らかで、「何をしたいのか?」と言いたくなるほどです
ハフィントンポスト日本版スタート!
スタートにあたり、ハフィントンポスト日本版では『団塊ジュニアを中心に意見発信してもらうこと』を目指しています。私自身も、1974年生まれの団塊ジュニア層です。
同世代を見ると、現在の日本の人口ピラミッドで層は厚いにも関わらず、その声があまり聞こえてこない、もしくは、きちんと伝えられていないのではないかという問題意識が常にありました。
自分は「団塊の世代」という言い回しが大嫌いであり、ましてや「自分は団塊ジュニアだから…」などと口走る人間が大嫌いです
「団塊ジュニアの問題意識」など何の価値があるのか、と思ってしまいます
現状、少子高齢化で日本の人口は減る一方です。人口減少にはさまざまな対策が進められていますが、このまま歯止めがかからなかった場合、その影響を大きく受けるのが、私たちの文化ではないでしょうか。日本が世界に誇るアニメやマンガ、現代アートなど最前線カルチャーの発信だけでなく、歌舞伎、文楽、相撲、日本食など。
すでに海外で「日本の顔」として知られているものから、その華やかな舞台裏を支える伝統の技まで、今一度、枠にとらわれることなく、多様な日本文化に向き合い、国内外で理解を深めてもらうきっかけになればと考えています。
短い文章なのですが、何を言いたいのか意味不明です
少子高齢化と日本の文化と向き合うこと、理解を深めることをどう結びつけ、何をしたいのか、首を傾げざるを得ません
編集長の思惑が空回りしているだけで、何も伝わってきません。団塊のジュニアの声を伝えたいのなら、ソーシャルニュースメディアで何をしたいのか、もっと端的に宣言すべきでしょう
「誰の目線で語っているのか分からないニュース報道を根底から変え、オレたち団塊ジュニアの立場から語ってやるぜ」くらいの
編集長の発言より、寄せられたコメントの方が面白いという珍妙な現象も観察できますが、それがハフィントンポスト本来の狙いなのかもしれません(皮肉です)
おそらく日本の社会でハフィントンポスト日本版は根付くことができず、立ち枯れるのも時間の問題ではないかという気がします
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