鹿児島県の上海研修 無駄に無駄を重ねて

鹿児島と上海を結ぶ航空便の維持のため、鹿児島県は県の職員を研修名目で上海に送り込んでいます
しかし、教育現場を視察するはずが夏休み中で学校は無人であったりと、そのお粗末な研修の実態が明らかにされています
研修の名を借りた慰安旅行にすぎないと酷評される始末であり、公費の無駄遣いと批判されるのも当然でしょう

視察10分で「出てけ」、教育研修は休みで無人の学校…公費3400万円「丸抱え職員上海研修」の無駄、無駄、無駄

今回の研修計画を巡って、鹿児島県と上海市の間で調整が十分に行われたとは思えませんし、そもそも上海市が鹿児島県側に便宜を図る理由も義務もありません。鹿児島県側が数件の施設見学を申し入れ、許可を求めた程度なのでしょう
当然、研修団に記者が同伴し、写真撮影を含む取材を行うことの可否を中国側に打診したとも思えません
それゆえ同行取材を希望するマスコミに対し、「(現地の)取材許可は個々の社で取るように」と申し向けたのでしょう
しかし、問題の根幹は同行した記者たちにあるのではなく、あくまでグダグダの研修を強行した鹿児島県側にあります
300人の県職員(教員も含む)を上海に派遣する研修計画は知事の思いつきであり、当初の1000人より規模は縮小されていますが、無駄な事業であることに変わりはないのであり、県議会がこれを了承したのも異常です
住民監査請求は退けられてしまいましたが、今後は公費の無駄遣いを問うため訴訟に持ち込まれ、司法の判断を待つ段階へと進むのでしょう
この無駄な事業のために、県の貯金である財政調整基金をわざわざ取り崩して充填するというのも、不当なやり方です。財政調整基金の取り崩しは不慮の災害など、非常事態ならあり得ますが
そもそも民間の航空会社が利用者の少ない路線を切り捨てるのは当然であり、鹿児島と上海を結ぶ定期便が削減あるいは廃止されてもやむを得ないわけです
策を弄して定期便を維持しようとする努力は涙ぐましいほどですが、同情はできないのであり、不当な公費の支出は論外です
県知事の独善(自分の思いつきに酔ってしまい、冷静な判断を失った上に批判されたがゆえに引っ込みがつかなくなった)が許されるわけもなく、責任を問うのは当然でしょう

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