カンヌ審査員賞 是枝監督「そして父になる」

第66回カンヌ国際映画祭の審査結果が発表され、コンペティション部門に参加していた是枝裕和監督の「そして父になる」が審査委員賞を受賞したと報じられています
是枝裕和監督は2001年に「DISTANCE」でカンヌ映画祭のコンペティション部門に初参加、2004年には「誰も知らない」が評判になり柳楽優弥が14歳で主演男優賞を獲得しています
そして今回、審査員賞を獲得するに至りました

是枝作品に審査員賞 カンヌ国際映画祭

「そして父になる」は10月に日本で公開されます



これはもう、自分の目で作品を真価を確かめるしかありません。今から公開が楽しみです
巨大なセットを組み立てたりCGを駆使せずとも、きちんとドラマを組み立てれば映画は成立します。是枝監督の作品のように
最近の邦画はマンガを実写化する企画が目立ちます。それを悪いとは言いませんが、マンガの人気や知名度に頼るだけの安易な映画作りに走っているのではないかとの懸念があります
きちんとドラマを見せるのが映画の原点であり、監督の技量の発揮どころです
さて、コンペティション部門に参加したもう1つの日本映画、三池崇史監督の作品「藁の盾」ですが、公式上映後の現地メディアは「荒唐無稽な作品である」と書き、評価はかなり低かったようです
それでも約20カ国での配給が決定したとの報道もありますので、フィルムマーケットとしてのカンヌ映画祭のステイタスは侮れません。受賞には至らなかったものの商売としては成功したと言えます

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