フランスの漫画バンドデシネが日本でブーム?
フランスの漫画であるバンドデシネは独自の作風と歴史があり、日本の漫画やアメリカンコミックとは異なる文化を形成してきました
残念ながら日本に翻訳・紹介される作品は少なく、まだまだ知名度は低いのです
が、産経新聞では日本で脚光を浴びつつあると記事にしています
フランスの漫画 バンドデシネ 日本で脚光、ファン急増
日本で翻訳、出版されるバンドデシネ作品が増えているようですが、ブームと呼ぶまでにはまだまだ時間がかかるのでしょう
当ブログでも過去に、バンドデシネからアニメーション化された作品「コルト・マルテーズ」を紹介しました。が、フランスでもバンドデシネの人気作品が即アニメーション化される例はさほど多くはないようです
日本のように人気の漫画作品、ライトノベルが次々とアニメーション化される「市場」が形成されている方が奇跡であり、世界で唯一の国なわけですが
さて、バンドデシネは現在フランスだけのものではなく、日本発の人気ゲーム「メタル・ギア・ソリッド」をバンドデシネ風に描いたデジタルコミックが制作されています。これを本家であるフランスのバンドデシネ作品と同一視するのは不遜かもしれませんが、なかなか面白い試みです
MGS BD2日本語版
漫画とも違う、アニメーションとも違う独自の世界を描こうとしています
この作風が今後の主流になるとは思えませんが、「メタル・ギア・ソリッド」の作品世界を表現する手段としてはスネークら主要キャラクターをリアルに表現したアニメーションより、このバンドデシネ風の試みの方が相応しいように感じます。視聴者の想像力を刺激するという意味で
本家のバンドデシネに関する情報は、YouTubeで「BANDE DESSINÉE」を検索してさまざまな動画を見つけ出すことができます
最近ではペンタブレットを使ってデジタル化する作家も多いようです
François Maret: auteur de bande dessinée
日本の漫画家が何人ものアシスタンを動員し、量産体制を敷いているのに対して、フランスでは作家が単独でコツコツと描き上げるスタイルを守っているように見受けられます。何人ものアシスタントを雇うほどには収益が得られないとの事情もあるのでしょうが
日本の漫画とフランスのバンドデシネが相互に影響し合い、その長所を取り込んだ作品がこの先、生まれるのでしょうか?
もしかすると、表現方法が出尽くした感のある漫画の世界にもまだまだ発展する余地は残されているのかもしれません
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