小谷野敦のウルトラマン本 間違いだらけで炎上騒ぎ
評論家、作家として活躍している小谷野敦の著書「ウルトラマンがいた時代」の中で、明らかな間違いがいくつも存在するとして批判が殺到する騒ぎになっているとロケットニュースが記事にしています
【炎上】著名評論家のウルトラマン本の内容が間違いだらけでファン激怒 → 著者も応戦して炎上 → 著者がブログでしれっと訂正
円谷プロに協力を求めたが断られた、とブログに書かれています。円谷プロが監修を担当していれば、当然、このようなミスはなかったのでしょう
原稿は小谷野敦が自分の記憶だけを頼りに執筆し、きちんと情報を精査するような手間はかけなかったのが、間違いだらけになったゆえんと推測されます
円谷プロになぜ協力を断られたのかは不明(ウルトラマン本を勝手に出されるのを嫌がったためとか、いくつか理由は推定できますが)であるものの、ならばウルトラマンに詳しい第三者の協力を求めるという手もあったはずです
それをしなかったのは明らかに出版社側の不手際です
「ウルトラマンがいた時代」は新書版ですから、お金も手間もかけられなかった可能性もあります
新書版の中には、同じ著者が既刊の著作から抜き書きしてコンパクトにまとめた原稿をそのまま出版するといった粗雑なものもあり、読者をなめているとしか思えない商売も散見されます
この小谷野敦の著書はベスト新書という聞きなれないシリーズの1冊です。およそこのような事態を招く出版社ですから、信頼に値しないところなのでしょう
小谷野敦は文藝評論からサブカル評論まで手広くこなす人物ですが、今回は仕事の精度という部分で批判されてもやむを得ないところです
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