中国で一番有名な日本人が安倍政権を批判
「週刊プレイボーイ」にいまだ中国で一番有名な日本人、加藤嘉一のコラムが連載中です
「東大に合格したけど入学せず、北京大学へ進学した」と加藤嘉一は自称していたのですが、それがウソだとバレてしまっています。そんな人物の恥ずかしいコラムを掲載し続ける狙いはどこにあるのか、不思議です
若者に「恥ずかしい生き方の見本」を提示しているつもりなのかもしれません
さて、その加藤嘉一が「日本の右傾化は危険だ」とし、安倍政権批判を展開していますのが、相変わらず論理はめちゃくちゃです
加藤嘉一「米中の懸念材料は日本の右傾化です」
まずどの部分を指して「日本が右傾化している」と判断しているのでしょうか?
これは加藤嘉一自身の見解ではなく、「米中の知日派の見解である」とわざわざことわっているのですが、名前は登場しません。おそらく彼の頭のなかだけに存在する知日派の有識者の見解なのでしょう
その右傾化の根拠は吹き出しそうなくらいお粗末な認識で、「第2次世界大戦前の日本の雰囲気とよく似ているようだ。日本が戦前のように再度、制御不能になるのではないかと心配している」というものです
指摘するまでもなく、第二次世界大戦は1939年に勃発しており、それよりも前の日本の雰囲気を知っている人物となれば80歳以上の高齢者たちだけです
戦後生まれの有識者が、「第2次世界大戦前の日本の雰囲気とよく似ているようだ」などと知ったかぶりを披露するのはいただけません
本当にそんな高齢者である知日派と加藤嘉一が意見を交わしているのか、疑わしい限りです。もし、そんな知日派の老人が実在したとしても、彼が戦前の日本に長期滞在し、日本社会の雰囲気を体感していたのかな、と思ってしまいます
「戦前の日本の雰囲気と似ている」と言えば、それが重大な警鐘になると加藤嘉一は思っているのでしょう
これは日本の新聞もよく使う表現なのですが、もちろん記事を書いている記者たちは戦後生まれであり、戦前の雰囲気など知らない者ばかりです
さらに記事では、「尖閣問題の処理をめぐっては、ハーバード大学でも『日本はトラブルメーカーで、アメリカの国益を損ねている」と断言する学者や学生が少なくない」と述べています
ハーバード大学の学生は学力優秀なのでしょうが、彼らが尖閣諸島を巡る日中の問題をどこまで正確に理解しているのかは疑問ですし、外交に関する的確な認識の保有者であるとは限りません。そもそもアジアの外交問題に精通しているハーバードの学生なんて、極一部の存在です
日本がトラブルメーカーだと言う者より、南沙諸島でベトナムやフィリピンと対立している中国をトラブルメーカーだと認識する者の方がはるかに多いのではないでしょうか?
少なくともアメリカの報道の扱いではそうなっています
中国をトラブルメーカーであると、なぜ加藤嘉一は指摘しないのか不思議です
ざっと読んだところでも、日本が右傾化しているとの根拠は極めて希薄であり、「自分の知人がそう言っている」とか、「ハーバードの学生は日本がトラブルメーカーだと思っている」というのが材料で、噂の受け売り程度の内容にすぎません
「ハーバードでは」と書いたところで、それがアメリカ社会の共通認識というわけではないのです
おそらくハーバードに留学している中国人留学生の主張でしょう
中身の無い、論拠の薄弱なコラムです。北京大学でこんなレポートを出せば間違いなく100点が取れるのでしょうが、日本の大学では赤点しか取れません
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