パワハラ、裏金問題の柔道連盟 上村会長ら全員留任
オリンピック女子柔道代表監督のパワハラ問題で揺れる全日本柔道連盟ですが、理事会で上村春樹会長を始めとする現執行部の留任が決議されたと報道されています
さまざまな問題を解決できなかった無能な会長、理事が留任して何をするつもりなのか、と思うばかりです
会長を含め、全員留任で己の立場を守ることばかりに執着しているのは明らかで、柔道連盟の古い体質を払拭するのは困難でしょう
自らを正すことのできない組織は腐敗し、崩壊するだけです
(引用元の記事が削除されました)
オリンピック女子柔道代表チームにおけるパワーハラスメントは、園田監督の指導者としての資質に問題があるわけですが、暴力と威圧による指導を良しとしてきた全日本柔道連盟の執行部にも責任があります
上村春樹はモントリオール・オリンピックの柔道無差別級金メダリストです。柔道がオリンピックの正式種目になってから、無差別級で金メダルを獲得した初の日本人選手であり、その実績によって柔道界に君臨し続けてきたとも言えます(柔道の無差別級は1988年のソウル・オリンピック以降廃止されたため、無差別級で金メダルを獲得したのは上村春樹と山下泰裕の2人だけ)
過去の栄光はともかく、柔道界の抱える問題を放置してきた責任は会長である上村春樹が負うべきであり、出処進退の判断を誤り留任に執着するのは論外です
改革のためのプロジェクトチームのトップに上村春樹が就く、という人事も悪い冗談にしか聞こえません
オリンピック女子柔道代表チームの選手らが必死の思いで告発したのに(柔道界を敵に回す以上、柔道選手としての道は絶たれるも同然と覚悟したわけで)、全日本柔道連盟の執行部は辞任もせず全員が留任したのですから、選手たちの失望感は察して余りあるところです
上村春樹会長がいかに改革を叫んだところで柔道界の古い体質は変わらないわけであり、同時に日本の柔道が世界に通用しない現状を打破できるはずがありません
執行部を総入れ替えし、選手の強化・育成方針を見直さない限り、日本の柔道が世界のトップへ返り咲く可能性はないと考えます
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