インドの高速鉄道は「日本の新幹線」導入決定
読売新聞等の報道によれば、日本政府とインド政府はインド国内の高速鉄道整備事業に日本の新幹線技術を採用することで合意する見通しとなった、との話であり、これは経済界にとっても明るい話題でしょう
インド西部のムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道建設に、日本の新幹線が採用されました。これについては、日印が2013年から共同で調査を初めており、今回の新幹線採用の決定につながったわけですが、これに対して大変大きな不満を抱いているのが他でもない中国です。
表向きは、「どの国にも自国の協力相手と協力方式を選ぶ権利がある。インド側の決定と選択を、我々は尊重する」と言ってはいるものの、中国のマスコミは「日本はインドの高速鉄道プロジェクトを持って行ったばかりか、軍事協定にまで署名した」と騒ぎたて、焦点を日本の武器輸出へと故意に移そうとしています。
インド国内の高速鉄道整備計画はムンバイ-アーメダバード間(約680キロ)やデリー-アグラ-ラクノー-バラナシ-パトナ間(約1千キロ)など7つもの路線が計画されているのだそうです
現在のインドの国力で7つもの高速鉄道を整備する計画は、随分と過大な構想に見えるのですが、大丈夫なのでしょうか?
日本が参入するのはムンバイとアーメダバードを結ぶ路線になります
現在は約10時間かかる区間が、高速鉄道によって約2時間で結ばれるようになります
とはいえ、大変なのはこれからでしょう。鉄道用地の買収もまだ始まっていませんし、環境問題などなど対応すべき課題は山積しています
JR東日本や川崎重工が中国の高速鉄道事業に参加し、その技術をパクられたのは記憶に新しく、その二の舞だけは避けて貰いたいところです
もちろん、日本とインドの交流が活発になり、相互理解が深まるのは歓迎すべきでしょうが
今後、他の路線についても計画の具体化が進むと思われます。最悪のケースでは、インド国内の高速鉄道整備が日本の新幹線やフランスのTGVなど、複数の異なる鉄道システムを導入し、大混乱に陥る場合も考えられます
そのような愚かな選択は是非とも避けてもらいたいものです
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