政治評論家「中国との関係改善の切り札は小沢一郎」

すっかり落ち目になった政治家小沢一郎ですが、まだ「日本には小沢一郎が必要だ」と電波な記事を書いている政治評論家がいます

中国北京政府首脳陣は、小沢一郎代表をないがしろにしている日本政府とはまともに付き合わない

政治記者、政治評論家としてそれなりにキャリアのある板垣英憲ですが、こと小沢一郎に関しては完全に読み誤っているようです
今年2月に書いた記事だとはとても思えないほど、時勢を読み誤っています
まず、中国の胡錦濤や温家宝が小沢一郎を重要な政治家だと認知していたとしても、この2人は表舞台から去ってしまい、新しい国家主席である習近平が政府を牛耳っています
ですから現在の中国政府が弱小野党の代表に転落した小沢一郎を、いまだに日中間のパイプ役として期待しているかは疑問です
確かに小沢一郎が民主党政権で権力を振るっていたとき、来日した習近平(当時は副主席)を天皇陛下と会談させるよう圧力をかけた事実があり、習近平がそれで小沢一郎に恩義を感じていれば別でしょう
しかし、中国の政治家が恩義に報いるほど義理堅いはずもなく、習近平が小沢一郎に期待しているとは思えません
さらに板垣英憲は小沢一郎の政治資金問題をアメリカCIAと日本の大手メディアが仕組んだ陰謀であり、小沢一郎を陥れるためのでっち上げであるかのように書いています
しかし、小沢一郎が新党の結成と解党を繰り返しては政党助成金を懐に貯め込み、その資金を流用して土地を買い漁っていた事実は消えません
陰謀論にすり替えようとするのはあまりに強引です
さらに先の衆議院選挙の後、滋賀県知事の嘉田由紀子が代表を務める「日本未来の党」の内部分裂を小沢一郎が仕掛け、国民から批判を浴びた問題をスルーしています
都合の悪い事実をことごとく無視し、日中関係改善のためには小沢一郎が必要だと書いたところで何の説得力もありません
いまだに小沢一郎を持ち上げる政治評論家が存在することに驚かされましたので紹介しました

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