柔道オリンピック代表暴力問題 コーチ、理事の辞任相次ぐ

ロンドンオリンピックの女子柔道代表チームの暴力問題で、全柔連の理事や代表チームのコーチの辞任が相次いでいます
柔道で功績のあった人物が集まって組織されていた団体だけに、若い選手が何か発言してもそれに耳を傾けようともせず、「意見を言うなど100年早い」と決めつけ、「それが大先輩に対する態度か」と不快感を示すのが常であったと思われます
それはあの日本相撲協会と同じでしょう。日本相撲協会は日本の伝統である相撲道を守る組織などではなく、親方衆の利益を守るための互助会に過ぎません
相撲界も親方による体罰、観客離れ、暴力団との交際問題、賭博問題などあって、組織の運営は多少なりとも改善されているようですが

(引用元の記事が削除されました)

女子柔道代表チームに所属していた15名の選手の声明文が報道されていますが、監督やコーチの暴力について具体的な中身は明かされておらず、組織の問題を指摘するにとどまっています
個々の暴力については、日本オリンピック委員会が実施する聞き取り調査の中で明かされるのだそうです
今回の問題については、「日本オリンピック委員会は全日本柔道連盟を監督する立場にはない(別々の独立した組織である)」と指摘し、日本オリンピック協会が直接選手から事情を聞いたり代表監督やコーチの責任を問うような調査活動に乗り出すのを批判する声もありました。部外者が柔道界に口出しするな、という組織防衛的な発想です
しかし、これは日本のスポーツ界にとっての重大な危機だと考え、組織の縄張り意識など捨てて真摯に向き合うべきでしょう
何でも第三者委員会の手に委ねるべきだとは思いませんが、全日本柔道連盟と日本オリンピック委員会が対立するようならば、この問題を調査し組織の改善を勧告する第三者委員会の設置も必要になります
柔道界の問題だから柔道関係者の手で解決すべきだと言いたい方もおられるのでしょうが、柔道界の年功序列主義など考えれば、自主的な解決は困難だろうと思います
「選手は不満など口にせず、黙って監督、コーチの指導に従っていればよい」としてきた体質そのものを変えなければならないのですから

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