「2ちゃんねる」つぶし 警視庁がひろゆきの自宅を強制捜査
インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で覚醒剤取り引きが行われていたとして、警視庁は「2ちゃんねる」の実質的な管理人西村博之の自宅や関係先の企業を強制捜査し、パソコンなどを押収したのだそうです
これに対し、強制捜査を受けたシステム開発会社「未来検索ブラジル」などが20日、東京都などを相手取り、計110万円の国家賠償を求める訴えを東京地裁に起こした、と報じられています
警察は強制捜査を実施しても西村博之逮捕には踏み切りません。逮捕するだけの容疑を固められないと言えばそれまでですが、逮捕せずにじわじわと圧力をかけ、世間に「2ちゃんねる」は犯罪の温床であるとのイメージを流布するのが狙いなのかもしれません
その上で、「2ちゃんねる」を規制すべしとの世論を誘導し、規制するための法令制定に結びつけようと企図しているように見えます
現行法で「2ちゃんねる」やその他インターネット上に存在する多種多様なウェッブサイトを規制したり、その管理者を逮捕するのは難しいのでしょう
詐欺や強迫など、個別具体的な事件があれば管理者の逮捕も可能でしょうが
そうしたインターネット規制のためのスケープゴードとして、「2ちゃんねる」の元管理人西村博之が標的にされている、と自分は憶測します
そもそも1日当り数百万件にもなる「2ちゃんねる」への書き込みのすべてを、管理人が把握するなど不可能であり、責任を問うのは無茶な話です
そのため「2ちゃんえる」では運営側に不適切な書き込みを通報し、削除を要請する仕組みを設けています
警察やメディアはその部分を故意に無視し、「インターネットの掲示板は無法地帯」であるかのように宣伝し、世論を「規制すべし」との方向へ誘導したいのでしょう
そもそも「2ちゃんねる」の管理・運営と直接関係していない企業まで強制捜査するのは嫌がらせであり、権力の濫用です
押収したパソコンの中からメールを覗き見し、西村博之がいまだに「2ちゃんねる」の運営に関わっている証拠を見つけ出そうと狙ったのでしょう。さらに、「このまま無事でいられると思うなよ。必ず逮捕してやる」とのメセージを示すのが狙いがあったのかもしれません
警察にそれだけの人員と労力があるのなら、犯罪の温床になっている携帯電話の出会い系サイトを取り締まった方がよほど有意義だと思うのですが
(関連記事)
なりすましウィルス事件 容疑者のいじめられた体験
ひろゆき日記「ネット上の議論が蓮舫大臣を動かした」
激論 勝間和代vs西村ひろゆき
勝間VSひろゆき論争 その後
警察と読売新聞が2ちゃんねる潰しに動く
インターネットは匿名か、実名か 噛み合わない議論
世論が住む場所