「中国のギャグアニメが人気」も、中身は日本式ギャグ連発

久しぶりに「中国アニメ新聞」の話題から引用します
2010年の発表から中国で人気となっているギャグ漫画「十万个冷笑話」(英語名「One hundred thousand bad jokes」)がアニメ化され、ウェッブ配信されていることもあって閲覧数がうなぎのぼりだと伝えられています
中国のアニメーション関係者はこの現象を、「中国国産アニメ逆襲の大成功である」と評価しているのだとか
しかし、そのギャグセンスもフリ、オチの付け方も日本のギャグ漫画からコピーしたと言うほかない出来になっています
あれこれ言うより、まずは動画を御覧ください


十萬個冷笑話



話の骨子となるストーリーに絡め、ギャグを連発させる展開です
日本人である我々からすれば、既視感漂うギャグが並んでいます
作り手の側もそれを隠すつもりはないようですし、面白ければそれでよいとの発想なのでしょう
中国では「アニメーションはこどもに規範を教えるためのもの」とする考えが根強くあるため、このギャグアニメはウェッブ配信で流布されており、地上波でのテレビ放送は不可能のようです
この程度の内容なら地上波で放送しても日本で問題にはなりませんが、中国では不道徳で公序良俗を乱すものとして糾弾されてしまうのでしょう
ウェッブ配信は無料だと思われますので、広告収入だけが頼りの商売です。これで制作側は収益を確保できているのか疑問です。制作費はあまりかかっていないのでしょうが
ただ、日本のマンガやアニメに見られるギャグを踏襲している限り、新しいものを生み出したとは認められず、パロディの域にすぎないと言えます
中国のアニメが本当に新境地を開き、「中国アニメの逆襲」を実現したいのならばもっと創造性が必要です
パロディで小ネタを弄んでいる限り、飛躍は望めません

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