「日本未来の党」惨敗 嘉田代表に批判殺到

滋賀県知事である嘉田由紀子が「卒原発」をスローガンにした「日本未来の党」を結成し、なぜか小沢一郎の「国民の生活が第一」とも合流して衆議院選挙に臨んだのですが、結果は大惨敗に終わりました
民主党を離党して「未来」に参加した国会議員もいたので、解散直前には62議席を有する第三極を名乗るに値する勢力でした。しかし、当選したのはわずか9名に過ぎず、第三極からミニ政党へと転落する結果となっています
滋賀県民にすれば嘉田由紀子知事には県政に専念してもらいたかったのでしょう。県政をほったらかして国政に手を伸ばそうという野心に賛同する人は決して多くはないようです


―嘉田由紀子知事が党首を務める日本未来の党は、九議席と惨敗だった。しかし嘉田氏は、これからも党首と知事の「二足のわらじ」をはくと強気だね。
A 嘉田知事の強気の背景には、平成二十二年の知事選で四十二万票を獲得した自信がある。しかし今回の衆院比例の滋賀県での得票は、自民党が約十八万二千票、日本維新の会が十五万三千票、民主党が十万五千票、日本未来の党が八万三千票、みんなの党が五万票、公明党が五万票、共産党が四万二千票、社民党が八千票、幸福実現党三千票となっており、未来はわずか「八万三千票」にとどまった。県民の“嘉田離れ”は、加速化している。
C 来夏の参院選滋賀選挙区では、民主現職の徳永久志氏と共産新人の坪田五久男氏の二人が立候補を予定しているが、それ以外はまだ動きがない。自民党については、参院候補も公募の予定だ。維新は、場合によれば、3区で落選した久保田暁氏を参院に回すことも考えられる。もし嘉田氏が参院選に出馬するなら全国区(比例代表)が予想され、滋賀選挙区は、小川泰江・守山市議、駒井千代県議らが有力だね。
―参院選に出馬するなら、嘉田氏は知事を辞めるんだろうか。
A むしろ辞めざるを得なくなるのでは。早ければ来年度予算案を審議する二月県会で、「県政軽視」として自民党県議団を中心に不信任案が提出される公算が高いからだ。さらに足元の県議会会派の対話の会の一部県議も、会派を離脱する可能性もあるしね。
―まさに目が離せないね。
(滋賀報知新聞の記事から引用)


「卒原発」をスローガンにすれば、民主党支持層や無党派層から支持を得る可能性があると読んで新党を立ち上げたのでしょう
ですが、世間一般の目から見れば「小沢新党」であり、選挙のための方便として結成された政党(選挙互助会)にすぎないと映ったのであり、それゆえの惨敗だったと言えます
当事者である嘉田由紀子代表やその取り巻きたちには、自分たちの姿が国民の目にどう映っているのか、理解できないままだったに違いありません。敗因を、「政策が浸透しなかった」などと弁解しているところからも、明らかです
「卒原発」やらを唱えたところで、「未来」の誕生の経緯に不信感を抱いた国民は、この政党を信じて投票するなどできなかったわけで
嘉田由紀子知とその取り巻き連中が、いかに政治センスの欠けた人たちであるかが分かります
さて、当選したのは小沢一郎とか亀井静香といった人間ですから、「未来」の中で主導権争いが激化し、分裂するのは時間の問題でしょう

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