大友克洋監督「火要鎮」が米アカデミー賞候補ノミネート

大友克洋監督が手がけたアニメ映画「火要鎮(ひのようじん)」がアメリカのアカデミー賞短編アニメーション部門賞候補の審査対象としてノミネートされた、と報じられています

大友克洋監督「火要鎮」が米アカデミー賞候補

このアカデミー賞短編アニメーション部門は若手監督の登竜門というイメージがあります。なので、わざわざ大友克洋の作品を取り上げる意図はどこにあるのかな、と勘繰りたくなるところです
大友克洋の作品「AKIRA」が世界の映画関係者に多大な影響を与えたのは言うまでもありません
最近ではレオナルド・ディカプリオが「AKIRA」の実写版制作に乗り出していますが、監督候補者が降板したりとトラブル続きで、実現に向けて進んでいるとは言いがたい状況です
話を戻して、「火要鎮」は大友克洋が発表したマンガをアニメ化したものです。しかし、原作マンガとはかなり異なったものに仕上がっているのだそうです
江戸時代を舞台に、町火消として生きる松吉への思いを忘れられない商家の娘お若の狂った情念が大火となって江戸の町を焼き尽くすというストーリーです

火要鎮 PV



大友監督の劇場版アニメとしては「スチームボーイ」があります。この作品について大友克洋監督が語る動画がありましたので、貼っておきます

大友克洋が語る スチームボーイ制作秘話


スチームボーイは9年の歳月と24億円のもの制作費を投じた劇場版アニメーションです。しかし、観客の反応は芳しくなく、興行収入は11億円にとどまりました。世間では「AKIRA」のような作品を期待していたわけで、監督の描こうとした19世紀の冒険譚は受け入れられなかったようです
大友克洋が直球ど真ん中の近未来SFをやると言い出せば、ハリウッドの大手映画会社が嬉々として出資してくるのでしょうが、本人にその気はないのでようで残念に思います(そんな思惑もあって、今回アカデミー賞にノミネートさせたのかな、と想像してしまいます)

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