「ヤクルトが買えない」香港人激怒
尖閣諸島問題で中国国内は、「日本製品をボイコットしよう」とか、「日本製品の輸入を制限すべき」との意見が盛り上がっているようです
日本製品の輸入・販売を制限すれば日本に対する経済制裁になると考えているのでしょう
しかし、実態はかならずしもそうなってはいないようです
レコードチャイナの配信記事では、中国本土から香港へ買い出しにくる運び屋たちが、香港の商店で大量の日本製品を購入するため地元香港人は必要な商品が手に入らず、怒っていると報じています
「俺たちにヤクルトを返せ」物資を買い占める中国人に怒り―香港
背中いっぱいにヤクルトを背負って中国へ引き返す運び屋の姿が思い浮かびます。中国が日本製品の輸入を制限しているがゆえに、こうした運び屋商売が成り立つのでしょう
２００８年に中国国内で、有害物質メラミンを含んだ粉ミルクによる健康被害が表面化し、大問題になりました。中国国内の２０社以上がメラミンを含んだ粉ミルクを堂々と販売していため、２９万人もの乳児が深刻な被害を被ったのです
この事件をきっかけに値段は高くても日本製の粉ミルクの方が安心だ、との思いが広がり、販売量が急増しました
中国では過去に、日本で口蹄疫や福島原発事故発生の際に日本製粉ミルクの輸入・販売を禁止したり大幅に制限しています
「日本製の粉ミルクは危険だ」という中国政府のネガティブキャンペーンなのでしょう
それでも一般市民の日本製粉ミルクを求める気持ちに変わりはなく、あの手この手で輸入しようとしています
中国政府による日本製品の輸入制限が、かえって商品選択の自由を奪い、市民が不利益を被る結果を招いていると言えます
また別の話として、２０１０年には来日する中国人観光客が１人で数台もの日本メーカー製炊飯器を購入して帰国する、と話題になりました
日本メーカーの炊飯器は中国人の憧れで、中国メーカーのそれと比べて１０倍もの値段がするのですが、欲しくてたまらない商品の１つなのだとか
中国人 日本の超豪華炊飯器を買うのはなぜ？
「経済制裁をしていたつもりが、自分の首を絞めていたアル」と気がつく日が来るのでしょうか？
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