島根女子大生遺棄事件を考える41 不審車両はマークⅡ
平成21年11月に県立島根大学1年生の平岡都さんが殺害された事件は、犯人逮捕に至らないままです
最近ではニュースで取り上げられる機会もなくなり、残念ながら人々の記憶が薄らいでゆく中、迷宮入りの可能性が濃いと感じていました
事件から3年目になろうという折り、久し振りにニュースが飛び込んできました
島根県警と広島県警による合同捜査本部では、平岡さんが失踪した当時目撃されていた不審車両をトヨタマークⅡと断定し、所有者の洗い出しを進めていると報じています
不審車の「マークII」に絞り込み捜査、洗い出し進める
繰り返し当ブログで指摘したところですが、この事件に関して合同捜査本部は市民に情報の提供を呼びかけるものの、どのような情報を求めているかは伏せたままでした
特定の場所、時間帯で不審な人物、車両の目撃情報を求めたのであれば、情報の提供に応じる人はもっといたでしょう
しかし、「何でもいいから情報を提供しろ」と呼びかけられても、応じる人はいません。もっと具体的に要求されないと…
犯人に手の内を知られたくないと警察が考えた上での判断なのでしょうが、これでは情報を集めるなど無理な話です
田舎の女子大生が殺害され、おそらく交友関係のもつれが原因だと推測し、友人知人を調べれば犯人はすぐに割り出せると考えたのがそもそもの失敗であり、読み違いです
過去の統計からすれば、犯人は事件の発生した地域からさほど遠くない場所に居住している人物だと推測されます
被害者である平岡さんに目をつけたのも偶然ではなく、何度も下見を重ね、夜間に1人で帰宅する女性を物色した上での犯行でしょう
となればなおさら、わざわざ車で県外から島根県浜田市まで何度も通ったとは考えにくいのです
島根県浜田市とその周辺地域でトヨタマークⅡを所有していた人物が犯人だと見られます。ここまでたどり着くのに丸3年もかかったというのは、何とも言い難い感があります
3年もの歳月が経過してるなら、犯人が現在も浜田市とその周辺に居住しているのかは疑問であり、転居して行方をくらませている可能性もあるでしょう
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