理研発見の新元素113番「証明確実」

新たな元素を発見し、名前をつけるというのは物理学者にとって最高の栄誉です。日本の理化学研究所では平成16年に新しい元素を発見したと公表したのですが、その証明となるデータの不備を指摘され、「新元素発見」は宙に浮いた状態になっていました
今年になってようやく新元素の立証に必要なデータが採れ、日本物理学会の会報に論文が掲載されると報じられています

理研発見の新元素113番「証明確実」 元素名「ジャポニウム」有力

「ジャポニウム」とはまだベタな名前ですが・・・元素記号といえばこの歌でしょう

スイヘイリーベ ~魔法の呪文~



さて、これだけでは話題として不足していますので、もう1つネタを追加しておきましょう
2009年に隣の国では「新しい元素を発見してコリアニウムと命名するニダ」との報道がありました。中央日報の記事です


地球上に自然状態で存在する物質は、最も軽い水素から最も重いウランまで全92種類。水素から順に鉄までの26種類の物質は、どのように生成されたが知られているが、残りの物質はそうでない。たとえば金・銀・銅など鉄より重い物質の生成の秘密はベールに包まれている。
これは世界20大未解決課題の一つだ。ただ、かなり以前に超新星が爆発して生じたと推測されているだけだ。
これを知るには「重イオン加速器」が必須だ。 世宗(セジョン)市をめぐる論争で取り上げられ、聞き慣れてきた。
重イオン加速器は超新星が爆発する時の現象を再現できる巨大超精密研究装備だ。超新星とは、重い星が死を迎えながら爆発し、100万倍も明るくなる星をいう。
(中略)
地球上の物質を羅列した周期表には、物質を発見した国の地名や国名が含まれた名前が並んでいる。ゲルマニウム(Germanium・ドイツ)、ポロニウム(Polonium・ポーランド)などだ。日本も113番目の元素を発見し、現在、国際機構にジャポニウム(Japonium・日本)とリケニウム(Rikenium・理研)という2つの名前の候補を申請している。
韓国で重イオン加速器を使って新しい元素を発見すれば、私たちの国名にちなんで「コリアニウム」(Koreanium)と命名できる。
(中略)
国内の重イオン加速器設置場所はまだ決まっていない。李明博大統領が忠清圏に建設するという発言を1~2回しただけだ。
日程上2010~2011年に設計、2012~2016年に建設し、2017年ごろ稼働が可能だと、専門家らは予想している。
関連特別法が適時に通過し、予算が適時に支援された場合のことだ。 予算は約5000億ウォン(約380億円)と推定される。


まだ建設も始まっていないのに、「重イオン加速器さえ建設すれば新元素は発見したも同然」と言わんばかりの記事です
ところがこの韓国型「重イオン加速器」((KoRIA)ですが、韓国独自の技術で設計開発されたものと自慢していたのに、実際はアメリカのミシガン州立大学の加速器の設計を丸パクリしたものだとバレてしまい、建設が中断しています

剽窃疑惑の重イオン加速器、基本設計から全面見直し

これでは新元素の発見どころではありません。何でもパクっておいて、「韓国独自の技術」だと詐称するのはやめにすべきでしょう。でないと、国の信用が失われます

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