「過去の戦争を総括すべき」という橋下市長への疑問
竹島問題、尖閣諸島問題について連日、さまざまな報道が飛び交っているところです
その中で大阪市の橋下市長は「中国、韓国が何を怒っているのか、しっかり過去の戦争を総括すべきだ。恨みを持たれてもしょうがないこともある」と述べたと産経新聞が伝えています。問題解決には過去の歴史の再検証が不可欠との認識のようです
過去の戦争「総括すべし」 尖閣、竹島めぐり橋下氏「恨み持たれてもしょうがないことも」
総括とは過去、全共闘などの左翼過激派集団が好んで用いた表現であり、議論し検証し、最終的な評価を下す行為です。組織が行った「総括」は絶対であり、誰もその結果に異論を唱えることは許されないとの意味合いが含まれます
橋下市長が左翼過激者集団の論理で「総括すべき」と言い出したのかは疑問です
が、日本と中国、韓国の間で過去の戦争について最終的な結論を出し、以後はこの問題を蒸し返さないと約束させるとの意味があるのでしょう
しかし、提言はともかく実行するには問題がありすぎます
過去の戦争について中国、韓国の言い分は「自分たちの歴史観を全面的に日本が受け入れろ」というものであり、到底承服できません
さらに、日本が中国、韓国との間で過去の戦争を総括したとしても、中国や韓国が再び歴史問題を蒸し返すのは確実です。彼らは約束を護るような連中ではないのですから
そして過去の歴史問題こそ、中国や韓国は日本を牽制できる有効なカードだと信じているのですから、いつでも蒸し返そうとするわけです
よって日本は中国、韓国との間で過去の歴史問題について話し合いは持たず、サンフランシスコ講和条約や日韓共同宣言、日中条約などで過去の問題は解決済みであるとの姿勢を貫くべきでしょう
中国や韓国が騒ぎ立てるたびに歴史教科書を書き換えるなどというのは馬鹿げた対応です
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