中国の暴動デモ 制御不能で中国政府が困惑
尖閣諸島問題で中国はさまざまな反日抗議デモをやっているのですが、その過激な行動も中国政府のお墨付きがあってと思っていました
しかし、ここにきて過激化したデモは中国政府の思惑を外れ、コントロールできない状況になりつつあるようです
背景には貧富の差、都市住民と農民の生活水準の差、あるいは農村から都市へ出て働く出稼ぎ労働者への差別といった問題があり、複雑な利害関係があるため簡単には解決できないと思われます。なので、暴動はこれからも頻発し、中国政府は手を焼くものと推測されます
6月に入ってから、中国各地で大規模な暴動が相次いでいる。1日、広東省潮州市近郊で起きた賃金不払いをめぐる傷害事件で1万人の出稼ぎ労働者が抗議活動に参加した。そして10日、広州市郊外の新塘鎮では露天商への横暴な取り締まりが発端で出稼ぎ労働者1万人が参加する暴動事件に発展した。さらに12日と13日、河南省鄭州市と湖南省長沙市で土地の強制収用に反発した農民が公務執行者と激しく衝突した。
これらの事件の起因はそれぞれ違うが、事件の主役はいずれも出稼ぎ労働者や農民など社会の貧困層に属する人たち。長年にわたり格安の労働力として中国の経済を支えてきたが、社会の最下層で不公平を強いられてきた労働者の不満がついに爆発したようだ。彼らの抗争手段は激しさを増していく一方で、政府もその制圧にたびたび軍隊を出動させ、対応はますます高圧的になっている。「社会の対立が一層激化した」と専門家は見ており、中国の官民闘争は新たな段階に入ったと言える。
出稼ぎ労働者が強いられる理不尽の数々
「殴ったのはお前らが出稼ぎの田舎もんだから!」-広州市郊外で起きた暴動事件で、取り締まりに当たった当局保安員は露天商を営む妊婦の女性を殴りながら、こう叫んだという。この暴言が同省人の出稼ぎ者らの義憤を募り、日頃から現地住民に見下されて溜まっていた屈辱感がマグマのように噴き出した。
彼らは現地社会との貧富の格差が大きく、医療、就業、住宅などいかなる保障も受けられず、「汚い、くさい、教養がない」と現地住民から軽蔑されている。戸籍がないため、子供を学校に入れるのもバイクのナンバープレートを購入するのも現地住民より高い費用を支払わされる。不満を当局に訴えても、現地社会で何の人脈もない彼らに耳を傾ける人はいない。いくら働いても、不遇を我慢しても、ピラミットの最底辺にいる運命を変えられず、彼らは社会から無視され続けている。
四川省在住の市民活動家黄_qii_氏は一連の事件について、こう指摘した。
「市民は日頃、不満を解決するルートがなく、ちょっとしたきっかけで大きな暴動へと発展するのがすでに一つのパターンとなった。政府は高圧的な手段で今回の暴動を抑えられたが、インターネットが普及している今、市民は政府の対応にますます憎悪の念を抱くようになる。高圧的な弾圧はさらに大きな暴動を誘発するに違いない」
(大紀元の記事から引用)
中国人が、「おれたちはここまで民度の低い、チンピラの集まりなんだぜ」とアピールするのは勝手です。しかし、それを見て日本人は呆れるばかりであり、中国人を尊敬したり、羨んだりする者はいません
何を食べたらこんな下衆な国民が育つのか、と自分などは思うばかりです
メディアはしきりに日本人旅行者、日本企業、日本料理店が標的になっていると強調するのですが、わずかに配信される動画を見る限り中国人経営の商店なども襲われ、略奪を受けているようです
武装警察がデモ参加者に向けて催涙弾を撃ち込んでいるとの報道もあり、中国政府が事態をコントロールできなくなって焦っている証拠でしょう
このまま無秩序な暴動、略奪が続けば中国社会そのものが被害を受ける結果になり、さらには反政府暴動へと発展するかもしれません
中国政府、中国共産党としては日本を恫喝する意図だったのに、自分たちが脅かされる形になりつつあるのですから皮肉なものです
日本政府が中国の恫喝に屈服するよりも先に、中国政府がコントロールできなくなった暴動の鎮圧に乗り出すという、バカバカしい結果を迎える可能性も否定できません
もちろん、中国政府としては暴動参加者が何人死んだところで気にしませんので、天安門事件のように戦車で轢き殺すような真似も平気でしょう
日本政府の対応も問題だらけですが、中国政府はそれよりもはるかに厄介な事態を自ら招いてしまったと言えます
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