3つのバイトを掛け持ちする貧困生徒
今月は仕事が忙しいため生活も不規則になってしまい、ブログの更新もままなりません
この先、ようやく数日ほど休みがとれそうなので、せっせとブログに取り組もうと思っています
さて、一部のメディア、ジャーナリスト、評論家は「格差社会」を盛んに訴え、「格差社会ネタ」を売り込もうと懸命になっています
社会の矛盾や不正を告発し、格差に苦しむ人々を救済すべしと訴えるのが狙いなのか、「格差社会」の構造な問題を指摘することで社会のシステムの抜本的な転換=革命を目指そうというのか、腹の中は判然としません
社会主義思想がソ連崩壊以降、急速に支持を失ってしまったため、かつてマルクス主義を吹聴して回っていた学者が「公共経済」や「福祉」を看板に掲げ、社会批判を展開していたりします。要するに「今の社会ではダメ。やっぱり社会主義による革命が必要だ」と人々を炊きつける思惑があるように感じます
そんな折り、日刊サイゾーの記事が目に止まりましたので紹介します
3つのバイトを掛け持ちし、駅のトイレで寝泊まり…子どもたちを蝕む、貧困の連鎖
定時制高校に通う陽子は、朝6時〜9時までコンビニ、10時〜15時までファーストフード店、17時〜21時まで学校に行った後、飲食店で深夜バイトという毎日を送っていた。仕事が終わるころには、すでに終電はない。真冬の私鉄沿線の街は寝静まり、深夜3時には駅の明かりも消えている。行き場所のない彼女は、駅前にある多目的トイレに入った。車椅子でも使えるように広く設計されたその場所で眠りにつくためだ。
衝撃的な内容ですが、これだけの情報では何とも判断しがたいところです
おそらく家に帰れない事情があってのことでしょうが、その説明はありません
世間の耳目を惹くため衝撃的な事例を掲げ、「こんな貧困状態にある児童・生徒が大勢いるのだ」と問題意識を投げかける狙いがあるのでしょう
本書の内容は、一般的な教育を受けて育ってきた読者にとっては、思わず目を背けたくなるものばかりだ。しかし、このような事例は、どこの学校でももはや特別なものではない。むしろ、本書に登場する生徒・児童たちは、まだマシといえるだろう。
取材に協力する先生たちは、勤務外の労も厭わず、自分の時間を削りながら子どもたちを支えているからだ。しかし、それはあくまでも教師たちの個人的な熱心さのなせる業。この子どもたちを支える社会的なシステムは存在していない。
いまだに「貧困は自己責任である」という風潮は強い。確かに自己責任の側面もないとは言い切れないが、親のネグレクトや借金問題などによって貧困に直面する子どもたちに限っては、それは当てはまらないだろう。3つのバイトを掛け持ちし、公衆トイレで眠りながら定時制高校に通う少女に「それは、あなた自身の責任です」とは言えない。
確かに3つのバイトを掛け持ちしながら公衆トイレで眠り、定時制高校へ通う少女に「(貧困は)あなた自身の責任だ」と言うのは酷です
ですが、「どうだ、この現実は。彼ら、彼女らを救う社会的なシステムすら、この日本には存在しないのだ」と主張するのであれば、それは間違いです
特殊な事例を持ち出し、社会システムの欠陥を指摘するのはあまりに安直な方法だと言えます
家庭に帰れない事情があるなら、児童を保護する施設に入所する手もあります里親制度を活用し、里親の家に寄宿する手もあります。住み込み可能な雇用主の世話になる手もあります
記事の中で紹介されている3つのバイトを掛け持ちする少女が、なぜこれら既存の社会的なシステムが利用できないのか、言及されません。言及しないまま、社会のシステムに欠陥があると結論づけるのはいささか強引すぎます
社会のセーフティネットはいつの時代も万全ではありません。欠陥があればそれを修正する必要があります
さらに言うならこの種の記事は「問題だ」と指摘するだけではなく、やはり対案を提示するべきだと思います(難しいところですが)
国や地方自治体の福祉政策だけでは限界はあるわけで、それを補う制度はないのでしょうか?
単なる思いつきですが、マクドナルトやコンビニエンストアが奨学生制度を導入して、新聞奨学生のような住み込み就労の場を提供するのはどうでしょう
企業の努力を社会が評価し、奨学生1人当たりしかるべき税額の控除を約束する方法が考えられます
こうした奨学生の中から、いつかは企業経営の中核を担う人材が育つかもしれないと書けば、期待のし過ぎでしょうか?
現に牛丼の吉野家ではアルバイトから叩き上げた人物が社長に就任しています
企業は営利を追及するものですが、社会の公器として、人材育成とイメージアップ戦略として、こどもたちを支える役割を担ってもらえたなら、と思います
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