いじめ動画をサイトにアップした中学生送検

今年5月、相模原市立串川中学校の男子生徒が下校途中の小学生にわざとぶつかり、「いてえんだよ」と因縁を吹っかけて小学生を泣かせる動画がYouTubeにアップされて物議をかもしました
犯人である中学生(ぶつかって因縁をつけた人物と、その様子を撮影した人物)がそれぞれ相模原署の取り調べを受け、送検されたと報道されています


小学2年の男児(7)をいじめて泣き出すまでの様子を動画撮影したとして、神奈川県警津久井署は、相模原市内の中学3年の男子生徒(15)を暴行と軽犯罪法違反(つきまとい行為)容疑で横浜地検相模原支部に書類送検する方針を固めた。
25日にも書類送検する。男子生徒は「注目を集めて閲覧数を上げたかった」などと話しているという。
同署によると、男子生徒は5月15日夕、同市緑区内の路上で、下校途中の男児に後ろから近付き、わざと体をぶつけて脅し、男児が泣く様子を別の中学3年の男子生徒(14)に撮影させて、つきまとった疑いが持たれている。
動画は同日中にインターネットの動画サイト「ユーチューブ」に投稿された。同署は撮影した生徒も同法違反(同)の非行事実で家裁送致する方針。
(読売新聞の記事から引用)


記事は書類送検と書かれています。身柄付きで送検されたのではない、と理解するべきなのでしょう
今後は検察庁が事件の中身を精査した上で、家庭裁判所に事件送致する流れになります。家庭裁判所は必要と判断した場合は観護措置決定を下し、中学生の身柄を横浜少年鑑別所に収容、その上で少年審判にかけるという手続きになります
現時点で家庭裁判所がどのような処分を決めるか、云々するのは早すぎますが、
少年院送致決定まではいかないと思われます。保護観察処分でしょう
最近の悪質ないじめ事件(その多くは暴行、傷害、恐喝であり、歴とした犯罪です)の横行を見ると、保護観察程度では甘すぎると感じます
しかし、今回の愚かな行動の結果、警察の取り調べを受け、今後はさらに検事の調べを受け、家庭裁判所では鑑別所への収容を言い渡されて約4週間ほど拘禁され、少年審判を受けるのですから、この中学生も世の中の仕組みを身をもって体験し、事件の重大さをかみしめるのでしょう
教師や地域の大人がこうした事案を悪ふざけだの、悪戯だのと矮小化させず、犯罪として扱い、相応の処罰を求める姿勢が重要です

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