勝間和代 死刑廃止を叫ぶ

数々の死刑囚の弁護を引き受けている安田好弘弁護士を取り上げたドキュメンタリー映画「死刑弁護人」が公開され、勝間和代や映画監督の森達也、安田弁護士が対談したと、シネマトゥデイが記事にしています

勝間和代「死刑は廃止しなくては」 死刑事件を請け負う弁護人追ったドキュメンタリーで決意新たに

記事の中で勝間和代は、「カレー事件の林眞須美が、直接証拠でなく間接証拠のみで追い込まれていったという描写に触れた勝間は、『元厚労省局長の村木(厚子)さんや、ホリエモン(堀江貴文)はお友達なので、さまざまな犯罪がでっち上げられるんだということは知っていましたが、それが死刑につながるかもしれないなんて。わたしたちがそういうことをされるかもしれないということを、どれくらいの国民が理解しているんだろうと。だからこそ安田さんが必要だし、死刑は廃止しなくてはいけないと強く思いました』」と発言したそうで、相変わらずトンチンカンな考えを振りまいているのが伝わってきます
勝間和代の中にあるのは典型的な、「善良な市民がある日突然、殺人犯として逮捕され、死刑になるかもしれない」という恐怖です
しかし、多くの死刑囚はそのような「善良な市民」の範疇から外れた人たちです
勝間和代や死刑廃止論者の多くが、上記のような「善良な市民である自分が濡れ衣を着せられ死刑になるかもしれない」との想像で恐怖し、死刑廃止を叫んでいるようにしか見えません
和歌山カレー事件の林真須美はともかく、殺人そのものを認めている死刑囚も多く存在しており、死刑判決がすべて冤罪であるかのように決めつけるのは論外でしょう
さらに勝間和代は「死刑が犯罪の抑止力に何の役にも立たないからです」と発言しているのですが、どのような理屈・事実に基いてそう判断しているのか、さっぱり分かりません
大阪教育大学付属池田小学校事件の宅間死刑囚のように、「何人でも道連れにして死刑になってやる」と考える異常な殺人者には死刑の犯罪抑止効果などないにも等しいのですが、これはあくまでも例外でしょう
世界の先進国の中で、日本だけが殺人事件の発生率が低いという事実はデータからも明らかで、これを「死刑が犯罪抑止に役立たない」と決めつけるのは暴論でしかありません
死刑を廃止した国々の凶悪犯罪発生率は日本より低いのでしょうか?
死刑弁護人は以下のような映画です

「死刑弁護人」予告

安田弁護士を「正義の人」だと露骨に持ち上げる内容です

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