韓国系漫画家の自伝アニメがアヌシー映画祭でユニセフ賞

アヌシーの国際アニメーションフェスティバルが先日閉幕しました。日本からは入賞作品もなく、話題として報道される機会もありませんでした
他方で、韓国メディアはベルギーへ養子に出された漫画家の自伝がアヌシーでユニセフ賞と観客賞の2冠を得たと報道しています

ベルギーに養子縁組された漫画家チョ・ジョンシク「育ての親が本当の親」

韓国は今も昔も養子の輸出に熱心です。つい最近までは、韓国のこどもは優秀だから養子に引っ張りだこだ、と自慢するほどでした
こどもを育てられず、海外へ養子に出すのを恥だとも思わず、むしろ自慢する感覚には言葉を失います
こうした海外へ養子に出された人物が顕著な活躍をし、有名になると大々的に韓国メディアは取り上げます
最近ではフランスの新内閣に韓国系の国際養子であった人物が大臣として入閣したため、自らの手柄であるかのように報道していました
さて、話を戻しますが、ユニセフ賞を受賞した理由は国際養子の人権上の問題をユニセフが重視しているからでしょう。「韓国人の養子は優秀だから海外へ高い値段で売れる」と自慢して恥じるところがない韓国人には理解できないのでしょうが
受賞作品の予告編は以下のようになっています

Couleur de peau: miel: Trailer


記事の中で漫画家チョン・ジョンシクは韓国の国際養子問題について以下のように発言しているのですが、この思いが韓国社会に届くのでしょうか?
-韓国と韓国人についての思いは? 
幼いときは、なぜ韓国がそれほどたくさんの子どもを捨てて、海外へ養子に出すのか理解できなくて、羞恥心さえ感じた。個人的に苦しみも多かった。幸いにもわたしは思春期に絵を学んで、素質があった。大人になって日帝統治と6.25、貧困など、韓国の歴史や状況が(子どもを)手放すしかなかったのだと、理解しようと努めた。養子縁組された子どもも大変さを経験したが、捨てた両親も罪悪感を感じたはずだから…。同情心ができ、養父母もとても大変だったことを理解することになったからこそ、映画でも表現しようと思った。
-実の両親を探そうと思ったか 
探そうと思ったことはなく、今後もないだろう。母親が必ず生物学的な母親でなければならないということはない。愛を注いだ方が母親であり、親だと考えている。そのような両親と兄弟の中で、自我を形成し、今を生きていくことが意味のあることだ。もちろん養母などとも不仲や問題があった。
しかし、和解して「初めての子どもが亡くなった後、養子縁組した子どもが初めての子どもだと思って育てた」という養父母の心も理解することになった。実の両親や兄弟がわたしの存在を知って、探しているとしたら、会う考えはある。しかし、わたしの歳と両親の歳を考えると、すでにわたしの話が知られてからかなり経つが、いまだに私を探しているということは聞いたことがない。

養子として捨てた息子が有名人になるや、カネ目当てで接触してくる実の両親の話が韓国にはありますが、今回はどうなのでしょうか?

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