中国 地上220階建ての超高層ビル建築へ
超高層ビル建設こそ経済繁栄の証、だと信じて疑わない人たちがいます
盛んに超高層ビル建設の計画を報じる韓国や中国がその代表でしょう
現実問題として超高層ビルはエレベーターが占める面積が多くなり、1フロア当たりの有効活用可能な面積が狭くなるため、オフィスや商業施設としては不向きな造りになってしまうのですが
超高層ビルに本社があると、社員の労働時間の何割かはエレベーターの待ち時間に食われてしまい、生産性に支障をきたします
しかし、中国ではそんな問題など微塵も考えず、ひたすらより高いビルを建設して自己満足に浸ろうと企図しているようにしか見えません
中国といえば過去に何度も高層ビルを高速建築してきた実績がある国である。もちろん早く建てたというだけで、その後の耐久性は保証外。過去には地震も来ていないのに倒壊したビルや、アパートの4分1が崩れ落ちた事例も実際にある。
今年5月には30階建ての高層ビルを360時間(15日)で建設しマグニチュード9.0の地震にも耐えるとしていた。そのビルはあらかじめ組み立てておいたプレハブを積み重ねるという方式で建てられたようだ。
そんな中国がなんと今度は220階建ての超高層ビルを90日で完成させるという。その高さは838メートルで、ドバイにあるブルジュ・ハリーファ(世界一)を10メートルも上回るとしている。仮に完成したら世界一高い建築物となる。
5000部屋のマンションルームに、1000部屋のホテル、更に病院や5つの学校、3万部屋以上もの企業事務所スペースが設けられているという。仮に完成したら夢のようなランドマークになるが、これをどのように90日で完成させるのだろうか。どうやらこれも前出のビルと同様に、あらかじめ作られた部屋をブロックの様に組み合わせて建築していくのだとか。
中国はこのビルもマグニチュード9.0の地震に耐えるとしているが、本当にこの方法で耐震性は大丈夫だろうか。耐震性どころか、耐久性も疑問である。
(ガジェット通信の記事から引用)
中国に防災の概念があるのか、訊きたいところです
内陸部ではしばしば大規模な地震が発生する中国では、低層の建築物でもバタバタと倒壊しているのが現実です。今回のビルは耐震構造に十分配慮されているのか疑問です
高層ビルが立ち並ぶ上海にしても、河口のデルタ地帯である浦東地区に高いビルを建設しています。土砂が堆積した脆弱な地盤の上にわざわざ高層ビルを建てるという信じられない都市計画なのですが、大丈夫なのでしょうか?
上海で大規模な地震が発生した場合、高層ビル群には壊滅的な被害が発生すると思われます
また、火災が発生した場合の対応も難しいのですが、中国人に220階すべての火災報知機やスプリンクラーの点検・管理ができるようには見えません
勝手に火災報知機を取り外したり、火気使用禁止区域で煮炊きをしたり、エレベーター内で喫煙したりと、やりたい放題に走る気がします
地下鉄やバスを利用する際にも、列を作って並ぶという習慣がない中国です。ビルのエレベーターを利用するため、押し合いや罵り合いが日常の光景でしょう
要するに中国社会の縮図がそのまま超高層ビルに持ち込まれるのですから、阿鼻叫喚の日常が演じられるオカンがするわけです
香港のディズニーランドでは、中国本土から来た利用客がトイレを使用せず、そこかしこで放尿するため悲惨な状態になっているとの報道もありました
今回建設される超高層ビルも、そんな状態になるかもしれません
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