死刑判決の木嶋佳苗 美人同級生の名を偽名にしていた
3人の男性を殺害して金を奪ったとされる事件で、木嶋佳苗は死刑判決を受けたのですが、現在はその一審判決を不服として控訴しており、弁護士と打ち合わせに余念がないのでしょう
この事件は世間の注目を集めただけあってさまざまなメディアが取り上げています
とても全部の報道に目を通してはいられません
まとめサイトもいくつかありますが、やはり網羅できる情報には限りがあるのが実情であり、自分が手にしている情報も推して知るべしです
ウェッブサイト「週刊ポスト・セブン」では文筆家で女性用アダルトグッズショップ「ラブピースクラブ」代表の北原みのりに公判を傍聴させ、ルポルタージュを掲載しています
その中で興味深い話がありますので紹介します
木嶋佳苗 詐欺時の偽名は凄い美人の中学同級生の名前使った
どこの学校にも男子生徒の憧れとも言うべき女子生徒が存在します
木嶋佳苗の場合も、中学の同級生に美人がおり、木嶋佳苗は偽名として彼女の名を使い、詐欺を働いて逮捕されたと記事の中で指摘されています
美人で男子生徒からモテモテだった同級生に木嶋佳苗はライバル心と嫉妬、羨望といった相反する感情を抱いていたのでしょう
偽名としてその美人だった同級生の名を用いたのは、彼女になりすます狙いがあっただけでなく、自分よりも美人であった彼女を貶めてやりたいというドス黒い欲望があったからなのでしょう
朝日新聞に掲載された手記では、何やら悟りきったような心境を吐露している木嶋佳苗ですが、自分の容姿については思春期の頃からかなり不満を抱いていたのでしょう
中学時代は、「自分があの美人の同級生のような容姿だったら」との思いを常に噛みしめて過ごしたと推測されます
ですから上京後の木嶋佳苗はデートクラブでの売春という形であれ、男性からちやほやされる暮らしに溺れたのでしょう(他に要因はあるとしても)
記事の中で聞き手は、「佳苗被告がそういうコンプレックスじみたものを感じさせるのは珍しいんですか」とわざわざ指摘しているのですが、蛇足という気がします
北原みのりは、「ええ、超ポジティブ、何でも良いように言い換える人ですから。オークション詐欺で逮捕されたことは今回の裁判で触れられたんですが、留置場に入れられていたときのことを佳苗被告は『あたしが霞ヶ関にいたころ』って表現するんですよ!まるで官僚として働いてみたいな言い方ですが、それ、留置場だろう(笑)」と答えていますが、説明としては間違いでしょう
木嶋佳苗はポジティブな言動をしているのではなく、そう演じているだけです
良家のお嬢様然とした木嶋佳苗の手記も彼女が抱えているコンプレックスの発露であり、ポジティブと呼べるような内容ではありません
美人の同級生の存在をも、木嶋佳苗が自分の内なる幻想の物語に取り込んでいたのが見て取れるのですから
あらためて書くのもどうかとは思いますが、木嶋佳苗が心の内に抱えていたストーリーは以下のようなものです
出身は北海道だが、祖母は皇室の末裔。ビアノが上手で、知的な雰囲気の家庭で育った美人のお嬢様。同級生の芋のような男子には興味がない。東京に出て音楽を学ぶも、それだけでは飽きたらず留学の準備をしていると、まあこんなものでしょう
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