大阪市刺青問題 嫌悪を示す人も多い

大阪市の橋下市長が市職員の刺青を問題視し、調査実施に踏み切っています
こうした市長の行動を相変わらず「独裁者」と批判する声もあります
しかし、橋下市長がやりたいのは大阪市の行政の立て直しのはずです
その重要な課題に時間と手間を注ぎ込みたいのであって、刺青のある職員を捜し出しクビにしたがっているわけではありません
そもそも刺青を入れる人物を公務員に採用していたこれまでの大阪市の任用制度に問題があり、杜撰でおざなりの人事をやってきた証でしょう
そんな過去の誤りを正すために、橋下市長は時間と手間をかけなければならないのですから、心中は煮えくり返っていると思われます
「公務員が刺青をして何が悪いのか?」と中学生みたいな屁理屈をこねる人がいます
「刺青をするのは個人の自由であり、公務員だろうと刺青をしても構わないはずだ」と言う人たちです
刺青に不快感・嫌悪感を持つ人が存在し、それを表明する権利もあるわけです
公務員は「全体の奉仕者」ですから、多くの市民に不快感・嫌悪感を抱かせるような刺青をするのは問題であり、公務員としてふさわしくないと判断されます
顔にタトゥーをし鼻にピアスをした生命保険のセールスレディが勧誘に来たとして、あなたは心地よく生命保険に加入する気になれるでしょうか?
「タトゥーを入れるのは自由だ。権利だ」という問題ではなく、相手がどう感じ、受け止めるかが重要なのです
刺青はもちろん、服装や髪型など市の職員に対して一定の制約を設けるのは当然でしょう
公益より自分の個性、ファッション、刺青を優先する人物は、「全体の奉仕者」であるとの自覚を欠いているのですから公務員に採用するべきではありません
刺青にかぎらず、特定の政治思想や特定の利益団体に奉仕しようとする人も公務員にはふさわしくありません
今回の大阪市の対応は決して奇異なものではなく、実にまともな対応です。これまで刺青のある職員を放置してきたのが異常なのです
大阪市のゆるゆるな職員管理がさまざまな職員の非行を招く温床となったのであり、巨額の財政赤字を生み出しても反省しない体質を作ったとも言えます
橋本市長の政治手法をすべて肯定する気はありませんが、大阪市のゆるゆるな職員管理を是正しようという今回の試みは、当然の施策だと思います

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