食中毒事件「焼肉酒屋えびす」の社長が自己破産

昨年、不衛生な厨房で調理したユッケによって食中毒を発生させ、被害者が死亡する騒ぎになった「焼肉酒家えびす」ですが、経営者であった勘坂康弘元社長が自己破産を申し立てたと報道されています

「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件の元社長が自己破産申し立て

記事によれば被害者への賠償額約7億5千万円になるようです。が、この被害者への賠償はまだ行われていません
「焼肉酒家えびす」の経営を行なっていた会社は特別清算中とあり、その資産額は1億3千万円に過ぎません。したがって7億5千万円の賠償金を支払う能力はなく、あとは勘坂元社長の個人資産から捻出するしかないのでしょうが、今回の自己破産の申し立てによってそれも不可能と考えられます。勘坂元社長の個人資産がどれだけあるかについては記事で触れていませんので、不明です
5人が死亡し、180人あまりが食中毒症状を訴えた事件ですが、うやむやのうちに幕引きが図られそうな事態です
つまり被害者は泣き寝入りをするしかないわけです
たとえ民事訴訟を起こしたところで、会社や社長に賠償するだけの資力がないのであれば賠償金は手にできません。勘坂元社長はまんまと逃げ切きに成功する結果となります
理不尽な話ですが、賠償金を支払う能力がない以上はどうしようもありません
あとはせいぜい勘坂社長が今後の収入の中から、月々わずかな金額を被害者へ弁済すると約束するかどうかにかかっているのでしょう
被害者は今後、国や地方自治体の責任を問う方向へと転換し、賠償を求める可能性も考えられますが、長い時間をかけて裁判をやっても勝てる見込みは薄いと思われます

(関連記事)
食中毒「焼肉屋えびす」その後 補償も謝罪もないまま
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202104article_43.html
「焼肉酒家えびす」食中毒から2年 賠償もなし
4人死亡の「焼肉酒家えびす」社長 土下座
食中毒焼肉店 日本テレビの番組が「イイ店」と絶賛していた
焼肉店食中毒 こどもに生肉を食べさせる親
政府「レバ刺し禁止」の方針
中国毒入り餃子事件 あきれた隠蔽工作
毒入り餃子事件 見苦しい中国の逆ギレ
毒入り餃子事件 残る不信感、疑念
元大関琴光喜逮捕 不法就労に関与
CoCo壱番屋廃棄カツ横流し事件1 「廃棄物と知らなかった」
CoCo壱番屋廃棄カツ横流し事件2 Aマートアブヤス
刻みのりで食中毒 ノロウィルス


食中毒への道
小池書院

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 食中毒への道 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのトラックバック