あきれた国会 衆院外務委員会4ヶ月間も開かれず

田中真紀子が衆議院の外務委員会委員長に選ばれたとの報道は目にしていましたが、何と4ヶ月もの間外務委員会は開かれず与野党の間でもめていたのだとか
北朝鮮のミサイル問題など外交問題が山積しているのに、4ヶ月も委員会での審議が行われなかったのですから呆れるのを通り越して失望し、怒りが湧いてきます
田中真紀子が独断で委員会開催を強行するといった委員会の運営を巡る揉め事がきっかけであり、野党は当然のごとく外務委員会委員長を更迭しろと要求し、民主党が突っぱねた状態で4ヶ月が過ぎてしまったのでしょう
田中真紀子が理事懇談会で反省の弁を述べる形で妥協が成立し、ようやく委員会開催のめどがついた状態です。今日に至るまで謝罪を拒否し続けた田中真紀子も異常ですし、田中真紀子を指導できない民主党執行部も無能です
もちろん重要な問題については外務委員会ではなく予算委員会で審議されますから、外務委員会が開催されなくても困らないとも言えるのですが(それでは外務委員会は何のためにあるのか、と問わなければなりません)
さて、国会の委員会での審議ですが、必ずしも質の高い質疑が行われているわけではありません
国会の各委員会の審議はストリーミング配信されていますので、24時間いつでも動画を視聴できます

参議院インターネット審議中継

参議院外務委員会の中継では社民党・護憲連合の山内徳信議員が質疑に立っているのですが、「北朝鮮が発射したものは武器ではない。なのに自衛隊が武器を使ってこれを撃ち落とそうとしたのは憲法9条に違反する」とか、「フィリピン沖に落下するものをなぜ日本が撃ち落とす必要があるのか」などと、馬鹿げた質問を連発しています
ミサイルであれ人工衛星打ち上げのロケットであれ、軌道を外れて日本に落下すれば甚大な被害を発生させるわけで、それを防ぐために迎撃するのは自衛手段の行使であり、戦争行為ではないのです
しかし、山内徳信議員にはそれがさっぱり理解できず、「ミサイル防衛のために莫大な予算を使うのではなく平和外交で(今回のような事態を)回避すべきだ」と主張しています
ミサイル防衛システム導入に使った数千億円をそっくり北朝鮮に渡せとでも言いたいのでしょうか?
そんな金を手にすれば、北朝鮮はますます図に乗って弾道ミサイル開発と核弾頭の量産に乗り出すだけです。平和ボケした老人が何やら妄想を開陳しているようで、実に不気味な光景でした
議会制民主主義は国民の代表たる議員に政治を委ねるのですが、委ねっぱなしでよいというものではありません。議員がちゃんと活動しているかどうか、有権者である国民がきちんとチェックするのが前提です
国民の代表として政治を担えない議員がいれば、これを選挙で落選させるのも国民の役割であり責任です

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