日本超えた韓国アニメ「ゴースト・メッセンジャー」はどうなったのか?
久し振りにアニメーションの話題です
2011年4月に当ブログで、韓国のアニメ「Ghost Messenger」を紹介しました。日本のアニメーションに負けない高いクオリティとオリジナリティを売りにした作品だったのですが、その後特に話題になったりもせず、反響が伝わって来ません
確か6本のOVAを制作し、人気があればTVシリーズ化もあるとの触れ込みだったはずです
ゴーストメッセンジャー
動画サイトにアップされている動画を見ると、OVAは実際に何本か作られたようです。しかし、「大成功ニダ」と自画自賛する韓国メディアの記事はありません
TVシリーズ化が決まり、アメリカのカートゥーン・ネットワークへの売り込みが成功しようものなら天下を取ったがごとく大絶賛の記事を書き、「日本が悔しがっている」とか、「日本のアニメーション業界がゴースト・メッセンジャーの前にひざまずいた」と表現するはずです
情報のソースは不明ですが、OVAが8000本売れたとの話もあります
日本人のブロガーでもわざわざ韓国からDVDを取り寄せ、ブログにその写真を掲載している方がいます。「予約だけで3000枚も注文が入っていた」と書いています
これは韓国アニメとして異例の売上なのだとか(それくらいアニメのDVDが売れないわけです)
日本で新作アニメのDVDが8000本の売上だと報じられたなら、「ああ、コケたな」と言われるレベルです
人気のある作品の場合、日本ではブルーレイ・ディスクでも2万本から3万本売れるのが当たり前であり、それだけ市場が大きいのですから
深夜放送枠のアニメとして異例の大ヒットとなった「魔法少女まどか☆マギカ」の場合、各巻の平均売上が7万1000本にもなります
これだけでは話題としても中途半端なので、過去のニュースを1つ掘り起こしておきましょう
2006年1月に、「韓国政府は今後5年間(2006年から2010年)にアニメーション産業の育成に764億ウォン(約92億円)を投資することなどを含む『アニメーション産業中期成長戦略』を発表した」とのニュースがありました
韓国政府 アニメ産業に5年で92億円投資
当時、韓国や中国は政府がアニメーション産業育成に力を入れているから日本を追い抜くのは時間の問題だ、と言われたものです
そのアニメーション産業中期成長戦略の結果、「ゴースト・メッセンジャー」や「ポロロ」のような作品が生まれたと言えるのでしょうが、それだけです
「ガンダム」や「クレヨンしんちゃん」のようなキラー・コンテンツをいくつも生み出せたわけもなく、決して成功したとは言い難い状況です
上記の記事では2010年までにアニメーション産業の市場規模を1兆ウォン規模にするとの目標でしたが、昨年2011年の報道では上半期のアニメーション産業の売上が2751億ウォンと書いてありました。半期でこの数字ですから年間にすれば5500億ウォン規模であり、目標の半分です
政府が旗を振って補助金をばらまいても、優れたアニメーション作品が次々と生み出されたりはしないのです
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