北朝鮮の自称「観測衛星」 実態は不明

北朝鮮が金日成主席生誕100年に合わせ、「光明星」と名付けた実用観測衛星を打ち上げると宣言している問題を取り上げます
北朝鮮はこの観測衛星の目的を「「山林資源の分布と災害の程度、穀物の収穫高を判定し、気象予報と資源探査に必要な資料を収集する」と説明しています
本当にそうであるなら複数の観測装置を積まなければならず、大型の人工衛星でなければならないのですが、北朝鮮は重量100キロほどの衛星でそれが可能だと主張しているわけです
北朝鮮の説明に何の真実味もありません
北朝鮮は観測衛星打ち上げを公開すると予告し、各国に招待状を送りつけています
しかし、打ち上げは公開すると言いながらも、その目的である観測衛星本体はいまだに公開されず、写真も明かしていません
おそらく中身などないのでしょう。小型核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルを開発しているのですから、搭載するのは模擬弾頭と考えた方がよさそうです
さて、日本は北朝鮮の人工衛星打ち上げの際、所定の軌道を外れ日本の領土・領海に落ちてくる事態を想定し、海上自衛隊のイージス艦「きりしま」、「みょうこう」、「ちょうかい」の3隻を海上に配備しています
日本は弾道ミサイルによる攻撃に対処するためミサイル防衛システムを構築し、イージス艦から発射するSM3(スタンダードミサイル)によってこれを撃ち落とす方法を導入しているのですから、今回の対応は想定されたものです

護衛艦「こんごう」 SM-3発射試験


動画はハワイ沖で行われた弾道ミサイル迎撃実験です。ハワイにある米軍基地からミサイルを発射し、ハワイ沖で待ち構えていた「こんごう」がスタンダードミサイルを発射して上空で破壊するのに成功しました
北朝鮮に対してはさまざまな国がミサイルの発射を思いとどまるよう働きかけています
が、ここで止めたなら北朝鮮の独裁者金正恩は軍の支持を失い孤立する危険があるのですから、断固として遂行するのでしょう
国際社会が北朝鮮制裁に向けて動くのを期待しましょう。それでも中国は北朝鮮を擁護し、国際社会による制裁を骨抜きにすべく暗躍するのですが

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