ルーブル美術館 音声案内にニンテンドーDS

AFP通信の記事によれば、ルーブル美術館の音声案内システムにニンテンドーのゲーム機「ニンテンドー3DS」が導入されたそうです
携帯ゲーム機の使い道としてこんな方法もあるのだな、と感心させられました


任天堂は2012年4月11日、世界最多来館者数を誇るパリのルーブル美術館に対し、専用のAudioguide(オーディオガイド)を内蔵したニンテンドー3DSシステム「Audioguide Louvre - Nintendo 3DS(オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS)」を提供すると発表した。来館者がインタラクティブな方法で楽しく芸術文化への知識を深められるツールで、同美術館では同日以降、来館者が今システムを利用できるようになる。
ルーブル美術館への年間訪問者数は890万人にもおよぶが、大勢の来館者が展示物をより楽しめて、より理解できるように、任天堂が今回の「オーディオガイドルーブル - ニンテンドー3DS」を開発した。オーディオガイドは視聴覚のガイドツールであり、利用者がルーブル美術館の芸術作品や展示物を理解し、その知識を深める一助となる。
このガイドでは3D画像や動画表示他のニンテンドー3DSならではのユニークな機能を活用したインタラクティブマップが利用でき、利用者は自分が館内のどこにいるのかを正確に把握できる。芸術作品に対する700以上の説明が含まれているので、ルーブルコレクション、そして美術館の建物自体に対して新鮮な見方ができるようになる。さらには美術館の学芸員および解説員たちが録音した解説が収録されており、利用者は各々の好みに合わせてこの多目的ガイドシステムを利用でき、学芸員の付き添い・案内付きで美術館を見学している気分を堪能できる。


美術館や博物館では展示品についての解説が聞ける音声ガイドの機械を貸し出しているところがあります
大きくて重い無骨な機械を首からぶら下げ、イヤホンで解説を聞きながら展示を鑑賞して回る仕組みです
それがニンテンドーの小さくて軽く、なおかつ液晶画面付きのゲーム機で代替されるのですから、ルーブル美術館へ足を運ぶ人にとっては朗報でしょう
ルーブル美術館だけでなく、他の美術館や博物館でもニンテンドーのゲーム機が使われるようになるのでしょうか?
しかし、多くの人が使うようになったスマートフォンでもこうしたサービスは可能でしょうから、ニンテンドーの一人勝ちというわけにはいきません
以前、電子ブックリーダーの話を取り上げました。日本でもかつてはソニーなど複数のメーカーが電子ブックリーダー端末を発売したものの、利用者は増えず立ち消えになってしまった話です
時代を先取りしすぎたとも言えますが、消費者にすれば必ずしも魅力的なサービスではなかったと言えます
電子ブックリーダーで読めるコンテンツが限られており、わざわざ高価なな端末を購入する利点があるのか疑問に思った人も多かったはずです
雑誌、新聞などなど利用できるコンテンツが豊富であればもっと普及したのでしょう
あるいは小中学校の教科書を電子ブック化し、こどもたちに使わせるという方策もあったはずです(教育関係者は猛反対したに違いありませんが)
話を戻してニンテンドーは今季450億円の赤字になった、との決算結果が報道されています
ゲーム機の利用できるサービスを拡充していかないと、ニンテンドーのゲーム機がスマートフォンに市場を奪われるのは時間の問題でしょう

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