三角関係でストーカーと化した女教師

「三角関係のもつれ」は珍しくありませんが、中には刑事事件に発展するケースもあります
大阪では公立中学校の女性教師が三角関係のもつれから、ストーカーと化して脅迫の手紙を恋敵の女性に送りつけ、逮捕される事件がありました

三角関係「嫉妬」に狂った27歳女教師の「人望」

逮捕された小西舞被告は、講師として採用されてから1年後には正式に教諭になっているのですから、学校では「熱心な先生」として評判だったのでしょう
産経新聞の記事では「嫉妬に狂った女」という表現です。しかし、単に「女の嫉妬」と決めつけるのではなく、もう少し踏み込んで事件を読み解いてみましょう
小西舞被告は前向きで意欲的、なおかつ行動ができる女性だったようです
それが教師としてはプラスに働いており、「熱心な先生」との評価を得ていたと考えられます
おそらく恋愛に対して前向きで意欲的であり、なおかつ交際相手の男性宅へこまめに足を運ぶタイプだったと見られます
ところが交際相手の男性は他の女性とも同時に交際しており、小西布告はふられてしまったのですが、この結末を受け入れられなかったのでしょう
「男性に対する未練はない」と取り調べでは供述しているようですが、それが本音であるかは疑問です
そこには当然、「自分の嫌がらせによって恋敵である女性が彼と別れれば、彼は自分のところへ戻ってきてくれるはず」との期待が存在するからです
ただ、そうした期待感だけで嫌がらせを繰り返したというのは表面的な見方でしょう
おそらく小西被告は、「彼が自分以外の女性を選んだ」という結果に納得できず、あたかも自分の全存在、自分の人生が否定されてしまったかのように感じ、戸惑い、途方にくれ、怒り狂ったのだと推測されます
小西被告は彼のために十分尽くしていたと自負していたのでしょうから、自分の全存在を否定されたショックは大きかったはずです
他方で、男性の側はそんな小西被告のグイグイと迫ってくる圧力に押し切られていたかのように見えます。そのため別れ話を切り出すのが遅れてしまったという事情があったのかもしれません
「相手を傷つけないように別れる」というのは言葉で書けば簡単ですが、実際は至難の業です。どんな形にせよ相手を傷つけてしまいますし、あるいはお互いが傷つく結果を招きます。それも含めて恋愛なのですが、誰しも不本意な結末をすんなりと受け入れたくなどありません
よって悩んだり、落ち込んだり、誰かに敵意を向けたりするわけです
小西被告がもっとずぼらで、恋愛にルーズであったなら(気が多い女性であったなら)結果は違っていたでしょう
記事に顔写真はありませんが、生徒から評判のよい教師であった小西被告は相当に魅力的な女性であり、彼女に思いを寄せる男性は決して少なくなかったとも考えられます。しかし、彼女はそんな周囲の男性などまったく見えておらず、気にもせず、ただ自分の存在を否定されてしまったという結果だけに打ちのめされ、自分の代わりに彼が選んだ女性に敵意を向けることに執着してしまったと言えます

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