結婚詐欺殺人木嶋佳苗裁判7 死刑求刑

3人の男性を殺害し、金を奪ったとされる木嶋佳苗被告の裁判は検察が死刑を求刑し、弁護側は最終弁論で殺人への関与を全面否定して結審となりました
木嶋佳苗被告は3人の男性から金を受け取ったのは認めたものの、「貸していた金を返してもらっただけ」と述べたりしており、「金目当てに交際していた」と推測されるのを極度に警戒した供述をしているように感じられます
「金目当ての交際」→「金目当ての殺人」と認定されるのを恐れたからなのでしょう
が、報道される公判でのやり取りを読み返しても、木嶋被告が3人の男性を愛していたという真実味はまったく伝わってきません
男性を愛し結婚を考えたのであれば、そこにはもっと情愛の反映された語りがあってしかるべきですが、木嶋被告の供述にはセックスの話はあっても情愛が欠けています


首都圏の連続不審死事件で、交際男性3人への殺人罪などに問われた無職木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判は12日午後もさいたま地裁(大熊一之裁判長)で続き、検察側は「反省の態度と更生の可能性は皆無」として死刑を求刑した。
論告で検察側は「木嶋被告がぜいたくな暮らしを支える金に困り、3人との交際を始めた」と指摘。うそをつくなどして金を手に入れたことが発覚し、返済を求められるのを防ぐため殺害したと動機を説明した。
弁護側は、いずれの殺害も否認。3人のうち寺田隆夫さん=当時(53)、大出嘉之さん=同(41)=は木嶋被告との別れ話が原因で自殺し、安藤建三さん=同(80)=は自宅の火災による事故死だったと反論している。
(共同通信の記事から引用)


弁護人は「3件も似た事件があって、不自然と感じるのは一般的な感覚です。しかし、有罪か無罪かについては、一つ一つの事件ごと、事件ごとに判断されなければならない」と主張しています
が、木嶋被告が関わったとされる3件の殺人事件で、どれか1つが有罪で他は無罪との判決が示される可能性は皆無でしょう
犯行を裏付ける決定的な証拠こそありませんが、同時に木嶋被告の無罪を立証する決定的な証拠も存在しないからです
木嶋被告は自分が無罪であるという事実を証明できませんでした
逆に、記事にもあるように3件の殺人が木嶋被告によって行われたと解釈すれば、十分に説明がつきます
木嶋被告だけが3人の亡くなった男性と接点を持ち、練炭を購入した事実があり、睡眠薬を処方されていたのですから
そして3人の男性の死についても、殺人への関与は否定しているので反省や悔悟を口にしないのは当然ながら、結婚を考えた相手であるにもかかわらず非情に冷淡な反応を示しています。むしろ相手の男性を嫌悪していたかのような態度です
木嶋被告にとって3人の男性は金蔓であり、カモにすぎなかったのですが、法廷で相手の男性をどれだけ深く愛していたか涙ながらに語るといった芝居はできませんでした
さすがにそこまで悲劇のヒロインを演じるほど、心は病んでいないのでしょう
あるいは涙を流す気すら起こらないほど、心が乾ききっているのでしょうか?
木嶋被告の生い立ちを考えると、人を好きになり、ときめき、迷い、悩み、苦しみを経て成長する過程をすっ飛ばして、セックスへと走ったようにも思えます(あくまで仮説であり何の根拠もありません)
その後はセックスをして金を受け取るという人生ですから、相手の男性に対しては特別な感情はなく、ただ営業のために愛嬌を振りまくだけだったとも推測できます
そう仮定すれば、亡くなった3人の男性に対する冷淡な態度も説明がつきます
木嶋被告は最後に、「今回学んだことをかみしめ、生き直したいと思っています。ただし、寺田さん、安藤さん、大出さんを殺害していません。以上です」と述べているのですが、いったい何を学んだつもりなのでしょうか?
自分探しの旅にでも出るつもりになったのかもしれません

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