漢字検定協会元理事長 私腹を肥やして懲役2年の実刑判決

一時期ブームとなった漢字検定ですが、最近は話題にもなりません
やはり、財団法人「日本漢字能力検定協会」の元理事長とその息子である理事が協会を食いものにして私腹を肥やしていた背任事件が明るみに出て、人気が凋落したと思われます
理事長親子は協会の業務を外部の企業に委託したかのように見せかけ、2億8700万円を協会から当該企業宛に支払わせていたのですが、委託先の会社は理事長親子が経営するペーパーカンパニーであり、社員すらいない実態がと明かされています
京都地方裁判所は本日2月29日、元理事長と息子の理事に懲役2年6月の判決を言い渡しました
漢字検定を作った功労者なのでしょうが、結局は公益の財団法人を私物化し、金を引き出すための道具として利用したと言えます
元理事長も息子も実刑判決をくらって刑務所行きになるとまでは想像していなかったのではないでしょうか?
背任の事実を認め、2億8700万円を漢字検定協会に弁済していたなら執行猶予付きの判決が出たはずです
しかし元理事長親子は背任の事実はないと全否定していましたので、当然弁済する気もなく、正面突破で無罪を獲得しようと狙っていたわけです
問題となったペーパーカンパニーですが、経営の実態があったというのなら社員を証人に立てる手もあったはずです。しかし、実際に社員など1人もおらず、経営実態を証言できなかったのでしょう
76歳の大久保昇元理事長にとって2年6月の刑務所暮らしは、どのようなものになるのでしょうか?
当然、刑務所暮らしを回避するため控訴して争うのでしょう
あるいは今になって背任の事実を認め、控訴審で執行猶予付き判決がくだされるのを期待するのかもしれません
追記:2017年1月、元理事長親子に対し、京都地裁は24億6700万円の賠償を命じる判決を下しています

日本漢字能力検定協会(京都市)が、大久保昇元理事長(81)父子=背任罪で有罪確定=らに対し、不正な取引で生じた損害計25億円余りの賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁は12日、約24億6700万円の支払いを命じた。
判決によると、2000年4月以降、大久保元理事長と長男の浩元副理事長(53)が代表を務めていた親族企業4社に、協会が業務委託するなどした取引総額は約140億円。そのうち、正当な経費や採点業務の開発費相当分を除き、4社へ委託する必要がないのに取引をし、協会に損害を与えたと認めた。
判決理由で、久保田浩史裁判長は「各取引は協会に損失を与えると予見できたもので、経営判断の観点から裁量権を逸脱していた」と指摘した。
元理事長側の代理人弁護士は「社会の事業活動の実態を無視した不当な判決」として控訴する方針。協会は「主張がほぼ全面的に認められた。引き続き、最終的な解決に向けて対処していく」とコメントを出した。
漢検は1975年に大久保元理事長が設立。年末の「今年の漢字」が恒例行事となっている。09年に不透明な取引が発覚後、体制を一新した。
(共同通信の記事から引用)

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