中国メディア「貧しい漁民に同情しろ」と社説を掲げる

昨年、韓国海洋警察(日本の海上保安庁に該当する組織)の警察官が違法操業をした中国漁船を取り締まる際、腹部を刺されて死亡する事件がありました
この事件を受けて、中国と韓国が互いに批判を繰り広げる事態になったのは記憶に新しいところです
さて、中国は自分たちの違法操業は棚上げし、韓国の海洋警察の行動を暴力的だとする批判を展開していたのですから、苦笑するしかありません
中国の漁民のほうがはるかに暴力的であり、チンピラの集団みたいなものです
そんな批判合戦の中で中国の環球時報は、「韓国社会よ、貧しき中国漁師に同情を」と呼びかける社説を掲載しています

韓国社会よ、貧しき中国漁師に同情を―人民日報系メディア

中国漁船が排他的経済水域に侵入したかどうかは不明だとことわった上で、違法操業があったとしてもそれは「生きるためにギリギリのラインで操業するリスクを冒した」に過ぎず、「中韓双方の社会が同情すべき漁師なのだ」との言い分です
よくもこれだけ厚かましい社説を堂々を掲載できるものだと呆れてしまいます
中国の漁民が貧しいのは中国政府の政策に問題があるためで、他国に同情を求めるなど筋違いにも程があります
さらに、「中国近海で漁業資源が枯渇するなか、なけなしの資金を投じて公海に活路を見いだそうとする漁師たちは稼いで帰ってこなければならず、生活のためにリスクを冒す漁師たちに中国政府の宣伝教育だけで漁業のルールや中韓漁業協定を厳守させることは容易ではない」と開き直っています
中国近海での漁業資源枯渇は中国の責任であり、漁場を保護せず乱獲を続けた結果です。同情する余地などありません
禁漁期間を設けたり、漁獲量を規制したり、漁場保護のため環境を整備するなどやるべきことはあったはずなのに、中国政府はそれを怠っていたのですから
漁業協定を順守させるのが容易でないのなら、漁民に出漁を禁止し、陸上での仕事へ転職させるべきでしょう。それが社会主義国家の責務ではないか、と言いたくなります
世界に向けて、このような恥知らずな弁解をやってのけるのは中国くらいでしょう
2011年1月から10月までの間に、韓国海洋警察が拿捕した中国漁船は294隻にもなるのだそうです
拿捕して罰金支払いを命じたところで、中国の漁民が多額の罰金を納付する可能性は皆無であり、反省して行いを改める可能性もゼロでしょう
漁船を没収したところで中国のボロ漁船に金銭的な価値はなく、解体処分に費用がかかるだけなのかもしれません
ただし、韓国が被害者だと決め付けるわけにもいきません
日本の海上保安庁が違法操業で拿捕した漁船の9割は韓国漁船です

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