日本の観測衛星打ち上げ延期 相乗りの韓国衛星が未完成のため

来年打ち上げられる予定になっている日本の水環境観測衛星「しずく」ですが、H2Aロケットに相乗りして打ち上げる予定の韓国の衛星が未完成のため、大幅に遅延する可能性が出てきたと報道されています

JAXA、観測衛星「しずく」打ち上げ延期…相乗りで打ち上げる韓国衛星の製造が遅れているため

それにしても、韓国側の衛星が未完成だという事実には改めて驚かされます
これまで何度も言及してきたように韓国メディアは、「韓国の人工衛星開発技術は世界トップクラスだ」と自画自賛していました
外国メーカーに丸投げして製造された通信衛星や気象衛星まで、「韓国の技術で造られた」と嘘の報道をしてきたのです
先日も紹介した韓国メディアの記事によれば、「高解像度電子光学カメラを搭載したアリラン3号も現在、衛星本体の組み立てと最終点検を終えて待機中で、来年5月に日本の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だ」となっています
「最終点検を終えて待機中」とありますから、すでに完成したものと自分は受け止めていました
実際には最終点検でさまざまな不具合が見つかり、その手直しに時間がかかっている状態なのかもしれません
しかし、そうした報道はないわけで、韓国メディアなら「日本側の事情で打ち上げが延期された。けしからん」と書く可能性も考えられます
現実に、ロシアに委託して打ち上げる予定の衛星についても、「ロシア側の事情によって打ち上げが延期された」と非難する報道をしています。これも原因は韓国の衛星の欠陥だと考えた方がよいのでしょう
2011年度内(来年3月まで)に打ち上げる予定であった「しずく」は、結局来年の4月以降の打ち上げへになります
韓国の衛星「アリラン3号」を相乗りさせないのであればこんな結果にはならなかったのでしょうが、三菱重工も商売としてロケットの打ち上げを請け負っているのですからやむを得ません
中国やEU、ロシアのロケット打ち上げビジネスと渡り合うためにも、外国の衛星の打ち上げを受託する必要があるわけです
それにしても韓国は打ち上げる人工衛星を、目的や種類を無視して「アリラン」と称するのですからややこしくて仕方がありません
目的ごとに個別の名称を与えるべきだと思うのですが

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