養子輸出大国を恥じる韓国
朝鮮日報が、「韓国は世界15位の経済大国なのに、養子の輸出が世界で第4位であるのは恥ずかしい」との記事を掲載しています
【コラム】「養子輸出国・韓国」の汚名をそそぐには
数年前には、「韓国人は優秀な民族であるから、韓国人のこどもは頭がよいと海外への養子縁組にひっぱりだこだ」と大いに自慢する記事を見かけたりもしました
つまり孤児やシングルマザーのこどもを海外へ養子に出すのを自慢する風潮が韓国にはあったわけです
今回の記事は朝鮮日報の記者のコラムですから、一般的な韓国国民の認識と一致しているのかどうかは不明です
それにしてもシングルマザーへの扶養の補助が、「子どもが12歳になるまで月に5万ウォン(約3400円)ずつ支援」との内容には驚かされます
物価の違いはあれ、月額3400円では生活費の足しにもなりません
韓国ではシングルマザーとは不道徳でけしからん存在なのであり、特別に手当を支給するなどもってのほか、という通念があるようです
ですがそれは「高潔な社会」とか「理想の家族」といった建前であって、結局のところ弱者の切り捨てでしょう
1958年以後2008年までに韓国から海外へ送り出されたこどもは16万人を超えています
その8割近くはアメリカへ渡っているのですが、皆が皆、幸福な人生を歩んでいるわけではありません
養父による性的虐待の問題もあります
外国との養子縁組を規制する国際条約があるのだそうですが、韓国はこの条約に加入していません。そんな条約を受け入れてしまったらこどもを輸出できなくなり、養育費用を韓国政府が負担する必要に迫られるからなのでしょう
アメリカの家庭で韓国のこどもを養子に迎える場合、1万7000ドルの手数料を支払うことになっているそうです
その内訳がどうなっているのか、誰が利益を手にしているのかも気になるところです。養子縁組という名の人身売買の可能性もあります
ちなみに日本から海外への養子縁組には厳しい制限があり、実際に養子に出るケースは非常に少ないのが実情ですが、それでも不明朗な形で海外へ養子に出されるこどもが存在する事実も見過ごせません
もちろん日本はこども人権が守られていると結論付けたりはしませんが、少なくとも「日本人のこどもは頭がよいから海外への養子縁組に引っ張りだこだ」などと自慢する感覚は日本にはないはずです
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