科学誌「サイエンス」10大発見 日本から「はやぶさ」ら2件

アメリカの科学雑誌「サイエンス」が今年の10大発見をリストアップして発表しています
日本からは小惑星探査機「はやぶさ」の帰還と、光合成の仕組みの解明の2件が選ばれました

日本から「はやぶさ」など2件…科学10大発見

科学技術立国を目指すという国是をいまさら持ち出すまでもありませんが、日本のこうした研究成果が高く評価されている事実を我々日本人はもっと素直に評価すべきではないかと思います
特に政治家や一部の官僚は基礎科学分野の研究をあまり理解しておらず、「無駄な予算」と決めつけ軽視する傾向が顕著のように見えます
蓮舫大臣の「2番ではダメなのですか?」発言はその最たるものでしょう
そんな見識を欠いた政治家の代表である蓮舫がいまだ大臣を務め、事業の仕分けに関与しているのですから呆れた話です
さて、政治批判について書くと本筋から逸脱してしまうので、そちらは割愛します
10大発見のもう1つ、光合成の仕組み解明は基礎研究でありながら幅広く産業分野に適応でき、さまざまな技術革新をもたらす可能性がある成果でしょう
記事には、「水を分解して燃料電池で使う水素を作り出すなど、クリーンエネルギー源の開発の鍵を握る」ものだとの高い評価が示されており、環境問題の鍵になるとの見方も示されています
さて、他の研究も含めて選ばれた10大研究は以下のようになっています
◆サイエンス誌の「2011年科学10大発見」
1 エイズウイルス(HIV)予防薬の臨床試験
2 小惑星探査機「はやぶさ」ミッション成功
3 化石の遺伝情報で人類起源に新知見
4 光合成に関与するたんぱく質構造解明
5 宇宙創成期の組成を示す水素ガス雲
6 ヒト腸内微生物の生息条件解明
7 有望なマラリアのワクチンの開発
8 太陽系の常識を超える天体の発見
9 ゼオライトの製造技術進歩
10 老化細胞を除く抗加齢研究
治療困難とされてきたエイズの治療薬の研究も進んでいるようです
マラリアはすでに過去の病気で治療方法が確立されたもののように思われる方もいるでしょうが、いまだに世界100カ国以上で感染があり、年間200万人もの感染者が死亡している厄介な存在です
科学への貢献は人類への貢献でもあります。繰り返しになりますが、我々日本人は人類社会に科学研究を通じて貢献している事実を素直に受け止め、研究者や技術者に敬意を払い、さらなる進展を支えるべきだろうと考えます
基礎研究は無駄だ、などと予算をバッサリ削るような真似はしてもらいたくありません

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