北朝鮮アニメの実力と可能性

北朝鮮が外国のプロダクションの下請けとしてアニメーション制作に関わっている話は、これまでにも当ブログで取り上げてきたところです
J-CASTニュースがそんな北朝鮮のアニメーション制作事情を記事にしています

北朝鮮がCGアニメ 海外の「下請け」で外貨稼ぎ

J-CASTニュースの記事の中で、北朝鮮のアニメーション制作を取材した動画について触れていますが、元の動画がYou Tubeから削除されているため、別の動画を挙げておきます


手書きのセルアニメーションからCGアニメーションに移行しているといっても、それはどこの国も同じであり、北朝鮮だけが最先端を走っているわけではありません
ですから、北朝鮮が技術面で特に優れているとは言えず、もっぱら低価格で動画制作を請け負うからこそアニメーション産業を維持しているのが現状でしょう
一方で、人形を使ったコマ撮りの伝統的なアニメーション制作も継続しているようです
次に紹介する動画は今年、北朝鮮のテレビで放送されていた人形アニメーションです


芸が細かいというか、丁寧に作られている印象があります
培ってきた伝統、ノウハウがあってこその作品と言えます(カメラワークも工夫はされているようですが、ところどころに不思議なアングルの映像が混じっています)
いまどきこれだけの手間をかけた人形アニメーションをやっているのは、一部の芸術作品だけでしょう
むしろCGアニメーションではなく、こうした人形アニメーションで活路を見出し、北朝鮮独自の作風を追及した方がよいのではないかと自分は思うのですが(外貨稼ぎにはならないのであまり力を入れないのでしょう)

(関連記事)
北朝鮮収容所の絶望 アニメ「TRUE NORTH」
北朝鮮アニメ「少年将軍」は「ドラゴンボール」並み人気?
北朝鮮アニメ「Young Warriors of Koguryo」
北朝鮮アニメ「ライオン・キング」を観る
北朝鮮の挑発動画 米国ゲームのパクリがばれる
北朝鮮YouTubeに挑発映像「ニューヨークが火の海に」
北朝鮮のアニメ「タイタニック号」とは?
北朝鮮「我々は日本のアニメーションを追いぬく」
男の娘キャラが大活躍 中国のマンガ専門誌(角川書店刊)
日本アニメの実写ドラマを熱く語る中国人記者
次世代「アニメ」大国インドが台頭する、との記事 日経BP
韓国書店の漫画売上 1位から17位まで日本作品
中国アニメの行方 ギャグアニメも選択肢
「内向きに閉じた日本のマンガ市場」という批判
韓国のマンファ ストーリーが秀逸?
中国人漫画家が語る中国の審美価値と品位(笑)
「アニメはオタクの消費財と化した」と指摘した押井守
「アニメにはちゃんと日本映画の血が流れている」の紹介
「文化大国」中国にアイドルが生まれない理由?
偽ディズニーアニメ? 「シンデレラ物語」
インドネシアの特撮ヒーロー「ガルーダ戦士ビーマ」は伊藤忠提供
アニメ「百日紅」 国際映画祭で受賞相次ぐも興行不振


人形 (パペット) アニメーションの魅力
河出書房新社
おかだえみこ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 人形 (パペット) アニメーションの魅力 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのトラックバック