香港アニメ「Chinese Ghost Story」 作画は日本人スタッフ

香港映画「Chinese Ghost Story」は鬼才ツイ・ハークの手がけた大ヒット作品です
中国の古典小説「聊斎志異」の一節を脚色したもので、香港映画に革命をもたらしたと言われるほどのヒットとなり、模倣作品も数多く生まれました
これをツイ・ハーク本人がプロデューサーとしてアニメ化しているのですが、演出、絵コンテ、キャラクターデザイン、作画などは日本人スタッフが手がけています
香港では同じ時期に公開された「もののけ姫」を上回る大ヒットになったそうです。しかし、日本ではあまり評判になりませんでした

Chinese Ghost Story part1



日本のアニメーションらしいデフォルメやオーバーアクションが見られます
さまざまな特殊効果、ワイヤーアクションを使って実写版「Chinese Ghost Story」を成功させたツイ・ハークが、なぜアニメーション化を目指したのかは調べていないの分かりません。実写の制約を越えた、スケール感や躍動感を表現したかったのでしょうか?
当時のアニメーションとして特段、劣っているわけではありませんが、「もののけ姫」と比較するとやはり物足りなさを感じてしまう人が多いと思います
香港のアニメーションとしては十分に成功した作品だったのでしょうが、そこから次につながるものはなかったようです
香港から革新的なアニメーションが次々と生まれる、という展開にはなっていません
香港には「IMAGI」というアニメーション会社があり、古くは「ミュータント・タートルズ」といった作品を手がけ、最近では「ATOM」の制作に関わっていたりします
しかし、「ATOM」の興行成績が芳しくなかったためか経営が悪化してしまい、ロサンゼルスのスタジオを閉鎖し、さらには香港のスタジオまで閉鎖する事態になったと報道されています
「IMAGI」は日本の作品である「ガッチャマン」や「鉄人28号」をフルCGアニメーションとしてリメイクする計画を進めていましたが、こちらも実現しないまま中断しているようです

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