中国官僚による日本サッカー視察 観光旅行か?

「中国のサッカー関係者が日本のサッカーを学ぶために来日」と報道された件で、その実態が単なる官僚の出張旅行だったと中国メディアから批判されています
10月18日、国家体育総局の蔡振華副局長を団長に11名が視察のため来日したのだそうですが、サッカー協会の実務者がたった2名にすぎなかったそうです

政府役人だらけの日本サッカー視察「ダメだこりゃ」―中国メディア

日本の行政組織に例えて説明するならば、文部科学省の官僚だけでなく総務省や経済産業省の官僚が互いの縄張りを主張し合い、許認可権を盾にいがみ合っている状態だと解釈すれば妥当でしょう
中国の場合、本来サッカー選手の育成を担うはずのクラブは歴史が浅く、それだけの陣容も指導者も不足しているのでしょう
小学生のサッカークラブが山ほど存在し、指導者(レベルの違いはありますが)も豊富な日本とは異なります
指導者を育成するところから始めないと、中国サッカー全体のレベルアップは無理でしょう
トレーニングや技術、戦術などを系統的に学ばせ、小中学生を指導できるコーチを増やす必要があります
一方で中国のプロリーグでは選手による八百長が問題になっています。八百長が存在する最大の理由は、サッカーの勝敗が違法な賭博の対象になっているからです
中国ではもちろん賭博は違法なのですが、その社会主義の理想とは別にこうした賭博を仕切る裏社会が存在しているのが実態です
政府の官僚が日本のサッカーを視察し、五カ年計画をまとめたとしても、それが功を奏する可能性がないのを中国人自身が一番分かっているようです
社会主義国の例に漏れず、中国は体操などの分野でエリート教育を進め、優秀な選手の育成に成功したのですが、サッカーはうまくいきません
サッカー選手が活躍するには教えられたプログラムを忠実にこなすだけではダメで、試合の中で創造力を働かせ、点を取る動きや失点を防ぐ動きを体現させる必要があります。つまりインスピレーションに富んだ選手ほど活躍できるスポーツであり、そこが他のスポーツとの大きな違いなのでしょう
それだけインスピレーションに富んだ選手を育てるのは難しい、とも言えます

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インスピレーションの欠片もない中国の官僚たちに、サッカー発展のために何かを創造できるとは思えません

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